からすけ 国会はどうやって解決(かいけつ)するの?

イチ子 いろんな案が出てるわ。簡単(かんたん)なのは都市部の議員の数を増やすことだけど、議員を増やすと給与などお金もかかるから難(むずか)しいわね。参議院では有権者の多い府県を2議席ずつ増やし、少ない県を2つずつ減らす案があるの。衆議院の小選挙区では有権者の少ない5つの県で1つずつ減らす案もあるわ。ただ、それらの案でも、まだ1票に大きな差があるから解決にはほど遠いわね。議員数が減ると困(こま)る政党(せいとう)や地域があるから、意見がまとまらないの。

からすけ 海外でも1票の価値の差ってあるのかな。

イチ子 しっかりとルールをつくって、定期的(ていきてき)に見直している国があるわ。例えば、ドイツの下院(かいん)では1選挙区あたりの有権者の数を一定人数で抑(おさ)える明確(めいかく)なルールを設(もう)けて、1.5倍程度(ていど)になっているの。イギリスの下院は以前は最大5倍だったけれど、法改正(かいせい)で1.2倍程度にするのを目指しているらしいわ。いろいろな取り組みを参考(さんこう)にしながら、日本も早く格差(かくさ)をなくしてもらいたいわね。

名前を書くのは少数派

千代田区立九段中等教育学校の荒川美奈子先生の話
世界中からオファーが来る謎(なぞ)のスナイパーを主人公にした漫画(まんが)「ゴルゴ13」。彼が200枚のアメリカ大統領選挙の投票用紙をターゲットにする話があります。
アメリカの選挙の投票は、大半が用紙に穴をあけるパンチカード方式です。パンチカードは字が書けない人でも投票できる便利(べんり)なものですが、印刷(いんさつ)ミスで候補者名と穴(あな)の位置がずれて、思いもかけない候補者が当選したり、パンチした紙のくずが後から集計機(しゅうけいき)に投入されたカードの穴をふさいで無効票を作ってしまったりと、多くの問題点が指摘されてきました。漫画では、機械のミスで無効票にされた投票用紙が公(おおやけ)にならないように、狙撃(そげき)を依頼(いらい)され、そのたった200枚のためにあと少しで共和党(きょうわとう)候補を破(やぶ)るところだった民主(みんしゅ)党候補の落選が確定(かくてい)します。
候補者名や政党名を書いて投票するのは、ほぼ100%の国民が字を書くことができる日本だから可能(かのう)なのであって、世界では珍(めずら)しいことなのです。
ニュースなテストの答え 1=最高裁判所、2=憲法

[日本経済新聞朝刊ニュースクール2012年10月27日付]

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