からすけ 違憲状態って?

イチ子 憲法に違反することが「違憲」よ。「違憲状態」とは、このまま仕組みを変えなければ違憲になりますよ、という意味で、最高裁が国会に注意をしたの。参院選で「違憲状態」の判決が出たのは今回で2度目よ。

からすけ 1度目と何か違(ちが)うの?

イチ子 今回の判決は一歩踏(ふ)み込(こ)んでいるわ。参議院の場合、各都道府県に議席(ぎせき)が配分されているけど、一部の選挙区の議員の数を増(ふ)やしたり減(へ)らしたりするだけでは1票の重さを平等にするのに限界(げんかい)があり、都道府県単位の今の選挙区制度を変える必要がある、と具体的(ぐたいてき)に問題点を指摘(してき)したの。

からすけ なぜそんなことが起きたの?

イチ子 問題点を何度も指摘したのに、国会が仕組みを変えないから、裁判所がしびれを切らしたようね。2009年の衆院選にも「違憲状態」の判決を出してるの。両院ともに「違憲状態」というのは異例(いれい)よ。国会が問題を解決(かいけつ)せず、このまま選挙をすれば次の判決は「選挙無効(むこう)」になって、議員は仕事を失うかもよ。

解決策 決め手が不足

からすけ なぜ1票の価値に差がでるの?

イチ子 参院選は地域(ちいき)の代表を選ぶという考え方で各都道府県に議席(ぎせき)が配分(はいぶん)されているわ。3年ごとに半数を改(あらた)めて選ぶから、人口の少ない県にも最低(さいてい)2人の議員を置かないといけないルールもあるから難(むずか)しいのよ。

衆院選の場合は全国を300の小さい選挙区にわけているの。その際(さい)、地方の声を反映(はんえい)させるため、人口にかかわらず、まず各都道府県に1議席ずつ割(わ)り振(ふ)る「1人別枠(べつわく)方式」をとっていることが差が大きくなった一因(いちいん)よ。

からすけ 地方の声を大切にしてきたんだね。

イチ子 最近は都市部にさらに人口が集中するようになったから、都市部の人から「地方の声ばかり聞いているんじゃないか」と不満(ふまん)が出るようになったのね。

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