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会社などで来客に日本茶を出す際、近年、気になることがあります。

一つは少人数の時でも、お盆に茶わんと茶たくを別々にのせて運び、お客さまの目の前で茶たくに茶わんをセットすることです。

セットする時にどうしても茶わんに手が触れるため、好感が持てません。初めから茶たくにセットして、出したほうが良いと思います。もちろん大勢の人に出すためお盆にのりきらない時などは、別々に持って行っても構いません。

さらに、お茶は右から出すと決めつけている人が多いようにも思います。洋食の「飲み物は右からサービスする」というルールから来た思い込みでしょうが、日本ではもともと、お茶は下座から出すのが習わしです。下座とは基本的に、入り口に近い方です。

右から出すと決めてしまうと、お客さまの後ろを回ってお茶を出さなければならない場面もあります。お茶は入り口から運んでくるので、入り口に近い方向から出してください。

木目がある茶たくに茶わんをのせて出す場合、木目はお客さまと平行に置きます。木目を縦にすると、人の手の動きから、木目に沿って割れやすくなるためです。知り合いは茶たくを無頓着に出されると、気持ちが悪いと言っています。

茶わんの柄をお客さまの正面に向けることも忘れないでください。また蓋つきの茶わんの方がないよりも格が高くなります。煎茶は茶わんに7~8分目ぐらいの分量を入れてください。

(マナーデザイナー 岩下 宣子)

[日経プラスワン2012年10月20日付]

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