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パソコン、スマホ…目に有害な「青い光」、専用メガネで対策

2012/10/16 日本経済新聞 朝刊

パソコンやスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)、液晶テレビなどの画面から出る青色の光「ブルーライト」が、健康に影響を及ぼす可能性が指摘されている。目が疲れやすくなったり、眠れなくなったりするという。最近は対策グッズも発売され始めた。どんな影響があり、どう防げばよいのだろうか。

ブルーライトは、バックライトに発光ダイオード(LED)を使うディスプレーや照明などから出る。LEDから出る青い光はブラウン管などに比べてはるかに多い。

網膜傷める恐れ

青い光は紫外線に次いでエネルギーが強く、目の水晶体を通過して網膜に影響を与えやすいという。例えば、5月の金環日食のとき、専用メガネを使わずに網膜を傷める人が各地で出た。主に青い光が原因だったとされる。パソコンやスマホなどから出る青い光は、太陽の青い光に比べれば微弱だが、画面を毎日長時間見続ければ、目への悪影響が心配される。

「ブルーライトは目の疲労や不眠の原因になる」。国際医療福祉大学三田病院の綾木雅彦准教授は指摘する。その原因はいくつかある。まず、波長が短く散乱しやすいことだ。目はレンズの役目を担う水晶体によってピントを合わせる。青い光には合わせにくく、まぶしさやちらつきの原因となる。

次に紫外線と違い、水晶体や角膜を通過して網膜に届く点だ。網膜の中心部には視力にとって最も大切な黄斑と呼ぶ部分がある。そこにエネルギーが大きい光が当たり続けると、悪玉物質の活性酸素が発生して加齢黄斑変性になる危険が高まるという。

加齢黄斑変性はものが見えづらくなる病気で、失明の原因にもなる。ネズミを使った実験で、青い光によって黄斑が炎症を起こすとわかった。

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