6月、丸善書店、ジュンク堂書店、文教堂の店舗で使えるポイントサービス「hontoカード」が始まった。書店で購入した場合だけでなく、販売サイト「honto(旧bk1)」で購入した書籍や電子書籍も対象になる。
ポイントサービスを採用する書店は多い。出版業界の専門紙「新文化」の丸島基和社長によれば「中小の町の書店がスタンプを押す形で始まったサービスだったが、ここ数年で大手書店のほとんどが採用するようになった」。
2009年にサービスを始めた紀伊国屋書店によると、現在、サービスを利用しているのは購入する顧客の「平均4割程度」。05年からの三省堂書店は「女性の利用客が多い」と話す。
◇ ◇
まずは書店で使えるポイントカードサービスの基本を押さえよう。獲得できるポイントは税抜き価格の1%というところが多い。
ポイントの比率がアップするキャンペーンが行われることもあり、チェックするとより家計に役立つ。三省堂書店は月に数点の商品のポイントを2倍にする「ボーナスポイントキャンペーン」を実施。紀伊国屋書店では、会員の誕生月はポイントが2倍になる。
ネット通販などと連携し、実店舗以外でもポイントが獲得できるものが増えているのが、最近の特徴だ。冒頭のhontoカードののほか、紀伊国屋書店は同社のネット店「BookWeb」で購入した本にもポイントが加算される。
電子書籍も同様だ。連携する電子書店ストアで電子書籍を購入すれば、ポイントがたまる。
たまったポイントは、店頭のほか、手続きをすれば各サービスのホームページでも確認できる。キャンペーン情報が入手できたり、購入した商品の一覧を見たりすることができるものもある。