ネットでもたまる 大手書店のポイント活用術期限や利用単位に注意

2012/9/26

得々家計

家電量販店のように、購入した書籍や雑誌の価格に応じてポイントを付加するサービスを採用する書店が増えてきた。最近では実際の書店だけでなく、ネット通販や電子書籍を利用してもポイントが付くものもあるのが特徴だ。上手に利用して読書の秋を満喫しよう。

6月、丸善書店、ジュンク堂書店、文教堂の店舗で使えるポイントサービス「hontoカード」が始まった。書店で購入した場合だけでなく、販売サイト「honto(旧bk1)」で購入した書籍や電子書籍も対象になる。

ポイントサービスを採用する書店は多い。出版業界の専門紙「新文化」の丸島基和社長によれば「中小の町の書店がスタンプを押す形で始まったサービスだったが、ここ数年で大手書店のほとんどが採用するようになった」。

2009年にサービスを始めた紀伊国屋書店によると、現在、サービスを利用しているのは購入する顧客の「平均4割程度」。05年からの三省堂書店は「女性の利用客が多い」と話す。

◇            ◇

まずは書店で使えるポイントカードサービスの基本を押さえよう。獲得できるポイントは税抜き価格の1%というところが多い。

ポイントの比率がアップするキャンペーンが行われることもあり、チェックするとより家計に役立つ。三省堂書店は月に数点の商品のポイントを2倍にする「ボーナスポイントキャンペーン」を実施。紀伊国屋書店では、会員の誕生月はポイントが2倍になる。

ネット通販などと連携し、実店舗以外でもポイントが獲得できるものが増えているのが、最近の特徴だ。冒頭のhontoカードののほか、紀伊国屋書店は同社のネット店「BookWeb」で購入した本にもポイントが加算される。

電子書籍も同様だ。連携する電子書店ストアで電子書籍を購入すれば、ポイントがたまる。

たまったポイントは、店頭のほか、手続きをすれば各サービスのホームページでも確認できる。キャンペーン情報が入手できたり、購入した商品の一覧を見たりすることができるものもある。