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京都府 ビートルズ 都路の足跡 過ごし方にも2人の個性

2012/9/22 日本経済新聞 夕刊

ロンドン五輪の開会式。最後にステージに登場したのはポール・マッカートニーだった。演奏したのは「ヘイ・ジュード」。1968年に発表されたビートルズ最大のヒット曲だ。

ポールが最後に来日したのは2002年。「このとき初めて京都を訪れた」と教えてくれたのは「ロック・クロニクル」(河出書房新社)などの著書があるビートルズ研究家の広田寛治さん。ポールと共にビートルズのほとんどの曲を書いたジョン・レノンも京都を何度か訪れているという。

ビートルズがデビューしたのは1962年10月5日。まもなく50周年を迎える。この機会にレノン&マッカートニーが京都に残した足跡を訪ねた。

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ポールが京都を訪れたのは02年11月15日。東京公演と大阪公演の間の休日を利用して京都を訪れている。

夕方、京都に着いたポールは、その足で金閣寺へ向かった。同行していたキョードー東京の大西利枝さんによれば、本堂の中を見学したのはポール夫妻と数人だけ。

当時ポールは26歳年下のヘザー夫人と結婚したばかり(08年に離婚)。「奥さんをとても大切にしていたのが印象に残っている」(大西さん)

ポールは吉川(京都市中京区)に泊まり、自転車で京都を楽しんだ

金閣寺のあと、一行は「料亭旅館・天ぷら吉川」へ。外国人観光客も数多く訪れる吉川で、ポールは庭園に面した最も広い部屋に泊まった。

ベジタリアンのポールに合わせて、料理に肉は使わなかった。主人の吉川武彦さんによると「普段はかつおだしを使う料理も別のだしを使った」。野菜の天ぷら、特にアボカドの天ぷらがお気に入りだったようだ。

翌日、夫人とサイクリングに出かける。ただ吉川の前にはすでにファンが集まっていた。当時の週刊誌には「ファンが押し寄せ断念」と書かれていたが、実は夫妻が車で出た後、別のスタッフが自転車に乗って外出、京都の路地で合流し、自転車に乗り換え、サイクリングを楽しんだ。

「京都御所に行ったと聞いています」と吉川さん。大西さんによればポールは「途中でそばを食べた」と話していたという。

夕方まで秋の京都を自転車で満喫した後、翌日の大阪ドーム公演へ向け出発した。

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