サイバー攻撃でどんな被害が起きるの?

からすけ なんだか怖(こわ)くて使えなくなってきたよ。

イチ子 でも、必要以上(ひつよういじょう)に心配することはないわ。新型(しんがた)インフルエンザを思い出して。まずはインフルエンザにかからないように、体力づくりやうがいなどで予防することが大事だったわよね。でも、感染者が出たら、今度はその人を隔離(かくり)し、感染が広がらない対策(たいさく)がとられたわ。ネットの世界もそれと似ているの。

からすけ どうすればいいの?

イチ子 官公庁や大企業は監視(かんし)チームをつくったり、専門の監視会社に依頼(いらい)したりして攻撃に備(そな)えているけど、私たちにもできることはあるわ。まずはパソコンに入っているウイルス対策のソフトを最新のものにして、変(へん)なメールは開かずに削除(さくじょ)し、自分のパスワードを他人に教えない。それに大事な情報はきちんと別の場所に保管(ほかん)しておくといったことを普段(ふだん)から心がけたいわね。

近年は環境分野でもテロ発生

豊島岡女子学園中学高等学校の神谷正昌先生の話
テロリズム(テロ)とは、18世紀後半のフランス革命(かくめい)で政権(せいけん)を握(にぎ)ったジャコバン派(は)が反革命派を殺害(さつがい)した恐怖政治(きょうふせいじ)を「テロル」といったのが語源(ごげん)で、政府による反対派の粛清(しゅくせい)を含(ふく)めるものでした。その後、権力者側が武装抵抗をテロと呼んだことから、反体制側の暴力手段(ぼうりょくしゅだん)をさす言葉に変わりました。日本のテロとしては、一部の軍人による1930年代の五・一五事件や二・二六事件、第2次大戦後は70年代に過激派(かげきは)が数々のテロ事件を引き起こしました。95年のオウム真理教(しんりきょう)による地下鉄サリン事件も一種(いっしゅ)のテロとされています。
海外では2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロが記憶(きおく)に新しいことでしょう。また、近年では環境保護(かんきょうほご)や動物愛護(どうぶつあいご)を名乗る団体(だんたい)が過激な犯罪行為(はんざいこうい)に走るケースもあり、環境テロ(エコテロリズム)と呼ばれています。サイバーテロは、暴力行為を伴(ともな)うわけではありませんが、情報網(もう)の破壊(はかい)などにより、社会が大きく混乱することから、そう呼ばれています。
ニュースなテストの答え 1=A・ウイルス B・サーバー、2=アメリカ

[日本経済新聞朝刊ニュースクール2012年9月15日付]