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イチからわかる

2012/9/12

イチからわかる

からすけ 候補者はどう選ぶの?

イチ子 まず1月に予備選挙がアメリカの全50州で始まるわ。民主、共和両党内ではすでに前の年から有力候補者たちが名乗りを上げていて、その人たちの中から誰を党の候補者にするか、それぞれ州ごとに主に党員による投票(とうひょう)や党員同士の話し合いで絞(しぼ)り込(こ)んでいくの。そして夏に両党が全国党大会を開いて、予備選挙で最(もっと)も多くの支持(しじ)を勝ち取った人を正式に党の候補者に決めるのよ。その全国党大会がこの前あって、民主党は現職(げんしょく)のオバマ大統領、共和党はロムニー前マサチューセッツ州知事が、それぞれ副大統領候補とともに決まったの。

からすけ いよいよ本番だね。本選挙の仕組みは?

イチ子 まず州ごとに一般(いっぱん)の有権者(ゆうけんしゃ)が投票し、約1カ月後にその結果を踏(ふ)まえて「大統領選挙人」が投票するという2段階(だんかい)方式よ。選挙人というのは「大統領を選ぶ権限(けんげん)のある人」のことで、州ごとに人口に応(おう)じて人数が割(わ)り振(ふ)られているの。総定数は538人。本選挙はこの選挙人の数を過半数(かはんすう)(270人)以上獲得(かくとく)した人が当選するという仕組みで、実は有権者はこの選挙人を選んでいるのよ。

得票数だけで決まらず

からすけ えっ、大統領を直接選んでるんじゃないの?

イチ子 そう。でもそれは形式的なことで、選挙人たちはどの候補者に投票するか事前にみんなに約束(やくそく)してるし、有権者が投票する用紙には実際(じっさい)には候補者の名前しか書かれてないから、有権者が大統領を直接選んでいるのと変(か)わりはないわよ。

からすけ 本選挙は選挙人の数の取り合いなんだね。

イチ子 その取り合いを巡(めぐ)ってしばしば問題になるのが、大半の州が採用(さいよう)している「勝者総取り方式」と呼(よ)ばれる、選挙人の数の配分(はいぶん)方法なの。これはその州で1票でも多く票を得た候補者が、その州に割り当てられた選挙人を全員獲得できるというルールで、まれに「得票数」と「選挙人の獲得数」が逆転(ぎゃくてん)することがあるの。選挙人の数の多い州でわずかな差でも勝てば、数の少ない州で負け続けても、選挙人の獲得数で上回ることができるわけよ。

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