旅行・レジャー

温泉食紀行

大分・別府 湯煙の町で食べ歩き 豊富な湯量、泉質様々

2012/9/11 日本経済新聞 プラスワン

別府の町並み

 温泉湧出量日本一の湯の町、別府(別府市)。湯煙たなびく市内には、路地裏歩きが楽しい別府温泉、湯治場風情満点の鉄輪(かんなわ)温泉、わらぶきの湯の花小屋が立ち並ぶ明礬(みょうばん)温泉など、泉質の違う8つの温泉郷があり、「別府八湯(はっとう)」と呼ばれている。それぞれには数多くの共同湯や温泉宿があり、湯めぐりも楽しい。

 別府のもうひとつの楽しみは食べ歩き。別府市旅館ホテル組合連合会では別府グルメを紹介しようと、市民に古くから親しまれている「とり天」「冷麺」に続き、温泉地に根づく「プリン」の食べ歩きマップを作った。

温泉の蒸気で蒸したプリン

 別府には温泉の蒸気を使い、食べ物を蒸す「地獄蒸し」という調理手法がある。鉄輪温泉の「地獄蒸し工房鉄輪」では実際に体験もできる。別府のプリンも同様に、温泉の蒸気を使って作るものが目立つ。

 市内には50店以上ものプリン提供店があるという。その背景には、町の歴史も関係していると聞き、まずは古い商店街が連なる別府駅前周辺へと向かった。そこは別府温泉と呼ばれるエリア。路地裏からは共同湯で湯をかける音が聞こえてくる。古い洋食店や映画館などが点在し、昭和レトロの世界に一気にトリップ。別府は古くからの保養地で、戦前の建物も多く残る。戦後は米軍が駐留した。そんな歴史から、洋食文化に早くからなじみ、プリンの多さにつながったのではという説もあるのだ。

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