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健康づくり

毎日ほどほどに、80歳まで健康に過ごす運動法 三重大学長・内田淳正氏が提唱

2012/8/28 日本経済新聞 朝刊

寿命を延ばしても健康を維持していなければ意味がない。気遣うことは色々あるが、運動は自分で責任をもって実践できる効果的な方法だ。ただし、毎日適度な量を継続しなければいけない。超高齢社会を幸せに暮らす心構えなどを積極的に発言している内田淳正・三重大学長は「がんばらず、ほどほどに」と、続ける重要性を説いている。

内田学長は講演の際、自身で発案した標語「アクティブ80、ポックリ90」をいつも紹介し会場の笑いを誘う。元気で80年の寿命を全うしようとの呼びかけだ。

日本人の平均寿命(2011年、厚生労働省調べ)は男性79.4歳、女性85.9歳と世界トップクラスだ。しかし自立して制限なく日常生活を送れる「健康寿命」(10年、厚労省試算)は男性70.4歳、女性73.6歳。つまり介護や医療の世話になる期間が男性で9年、女性で約12年と結構長い。これからは要介護期間をできるだけ短くする健康管理が必要になるとみられ、政府も関連施策を打ち出し始めた。

様々な健康情報があふれるなかで、内田学長は運動を「自分で調整できる最も効果的な方法」と位置付ける。食事の大切さも認めるが、正しい管理にはやや専門的な知識が必要なうえ、お付き合いなど外部からの制約も加わり、難度が高いという。

では、どんな運動をどの程度こなせばよいのだろうか。

ポイント1同年代のパートナーと一緒に続けられる運動を。

年齢とともに低下する筋力を保つには、毎日の運動が第一。内田学長は具体例として、ウオーキングや水泳、自転車、ゴルフ、ゲートボールなどをあげた。1人で運動しても面白みが乏しく途中で脱落する確率が高い。「似た年齢の友人をつくりグループでやれば継続しやすくなるはず」(内田学長)

照れがなければ、社交ダンスを大いに勧める。運動量が比較的高いし、よい緊張感を持って異性と接せられる点が、他の運動にはない優れた特色だという。

ポイント2「少し疲れた」程度で終える。

内田学長も自宅にウオーキングマシンを置いて利用している。歩き始めの5~10分間はちょっとおっくうに感じても、40~50分たつと快い気分になる。鎮静作用のある神経伝達物質「ベータエンドルフィン」が脳の中で作られるためと考えられている。快適に感じてさらに歩き続けると痛みが出てきたり疲労が残ったりし、翌日に運動する意欲をそいで逆効果になる。

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