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本人も気づかない体の不調 「家庭血圧」で早期発見

2012/8/30 日本経済新聞 プラスワン

家庭用血圧計は世帯普及率が3割を超えたといわれるほど普及してきた。利用者は血圧が高くなりはじめた中高年が中心だが、専門家は「血圧は体内の様々な変化を表すサイン」と指摘し、健康な人でも定期的に測ることの意義は大きい。家庭で測定する「家庭血圧」のデータを読めば、見過ごしていた不調を発見できる。

血圧には病院やクリニックなどで測る「診療室血圧」と「家庭血圧」があり、病院などでは緊張から数値が高めになるとされている。

■学会も測定推奨

家庭血圧はリラックスした状態で測定でき安定しているので、朝と晩など1日に数回測定することで血圧変動の傾向をつかめる。日本高血圧学会では、高血圧と診断されているかどうかにかかわらず、健康づくりのために家庭血圧を測定する習慣を勧めている。

市販の血圧計は大きく分けて上腕で測定する機種と手首で測る機種があり、一般的なものは4千円前後。日本高血圧学会は、より正確な測定が必要な人には上腕タイプを推奨している。

基本は毎日同じ時間に同じ条件で測定すること。毎朝起床後、朝食前に測るのが最適だ。自分の血圧水準や、その変化を認識することが大切だ。最高血圧135mmHg以上、最低血圧85mmHg以上が続いたら医療機関などで診察を受けるのがよい。

慶応義塾大学保健管理センターの河辺博史教授は「血圧や脈拍は体の不調を示す鋭敏なサイン。血圧がいつもより高いのに気づいた後、風邪で高熱を出したり、疲労で寝込んだりすることはよくある」と話す。

実際に毎日血圧を測ると、塩辛いものをたくさん食べたり、運動不足が続いたりした時に、血圧が上がるのが分かるようになる。

注意したいのはお酒の飲み過ぎだ。昨年の8月にパリで開催された欧州心臓学会でロンドン大学の研究者が、高血圧でない人を対象に習慣的な飲酒と血圧の関係を調べた結果を発表した。週に5回以上飲酒する人は飲酒しない人に比べて、3年間で高血圧を発症するリスクが2倍だった。血圧が高くなってきたら、飲酒量などをチェックしてみるといいだろう。

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