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「青春18きっぷ」でどこまで? 東京発・日帰りの旅 西は加古川、滞在わずか2分間

2012/8/24 日本経済新聞 プラスワン

夏休みは列車に揺られて車窓の景色を眺めるのも楽しい。鉄道の旅といえば、ファンでなくても気になるのが「青春18きっぷ」。JR全線の普通・快速列車が乗り降り自由になる切符だ。東京発、1日往復の旅でどこまで列車に乗れるのか。記者(34)が試した。

18きっぷは夏、冬、春の休暇期に合わせて原則年3回発売する。年齢制限はなく、30~50代の利用も多い。5回(5日)分がセットで1万1500円、1回あたり2300円の計算になる。今夏利用できるのは9月10日までだ。

■運転見合わせ発生 別料金で新幹線に

早速、時刻表を買ってルートを検討する。18きっぷ1回分は日付が変わる深夜0時を過ぎて最初に止まる駅で効力が切れる。東京、大阪周辺では終電まで有効だ。東京駅から乗ると、その日のうちに西は小倉(福岡)、北は大館(秋田)まで行けるが、今回は復路も考えなければならない。

まずは東海道・山陽道を1日で往復するルートに挑む。目標は加古川駅(兵庫)。早朝4時42分に東京駅を出発し、加古川に14時36分着。2分後に折り返し、東京駅に戻るのは翌0時27分。乗車18時間超の旅だ。

8月上旬の平日早朝、まだ薄暗い東京駅で京浜東北線に乗り込んだ。品川駅で東海道本線に乗り換えると、目の前には大田市場青果部のプレート付きの帽子をかぶった人の姿。小田原駅(神奈川)を過ぎると昇り始めた太陽に輝く海が一望できる。静岡県に入ると富士山がくっきりみえた。

大垣駅(岐阜)付近で電車の運行状況を携帯電話で調べると、JR京都線がトラブルで運転見合わせとの情報。嫌な予感がする。

米原駅(滋賀)着の12時18分、不安は現実に。乗り継ぐ予定の新快速は運行中止で復旧のメドも分からない。やむなく新幹線で不通区間を越えようと決めた。

18きっぷで新幹線や特急には乗れない。悪天候や事故で運休・遅延しても原則払い戻しはなく、振替乗車もできない。まさかこのケースに該当するとはと嘆きつつ、別に運賃と新幹線料金を払って新大阪駅へ。

幸いなことに新幹線を降りた新大阪駅で「予定していた新快速は大阪駅発でダイヤ通り運行」と聞く。何とか13時45分に元のルートに復帰。残る壁は加古川駅での2分乗り換えだ。

そして加古川駅。扉が開くと、別ホームに待つ折り返し電車に向かう。乗り込むとすぐ、背後で扉が閉まった。ぎりぎりセーフ。あとは同じ経路で東京へ。

到着した深夜には足腰のコリがピーク。運賃は通常料金(往復1万8700円)に比べて、9割近くお得だったが……。

日帰りとはいえ、行き先に滞在2分はつらい。もう少し余裕を持ちたい。次は東北本線に乗り、指定席券を買えば乗れるリゾート列車や温泉も組み込む。

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