治療法は結石の場所と大きさによって様々ある。まずコンピューター断層撮影装置(CT)などで大きさと位置を特定する。堀江教授は「結石が5ミリメートル以下なら尿路の周りの平滑筋が緩む薬を服用し、結石が排出されるのを待つのが一般的だ」と話す。最近は前立腺肥大症の治療薬を使う手法が欧米で普及し、国内でも臨床試験(治験)が進む。

結石が5ミリメートルを超える場合は手術で取り除く。泌尿器科で普及しているのは、体外から結石に焦点を合わせて衝撃波を当てて砕く「ESWL」という方法だ。メスを使わず、麻酔・入院も不要。ただし、衝撃波が結石に当たらず腎臓などの毛細血管を傷付け、出血する恐れもある。

最近増えているのが尿路に内視鏡を入れ、レーザーで結石を砕く方法だ。非常に細い管を尿道から入れ、先端に取り付けたカメラで結石を観察しながらレーザーを当てる。衝撃波に比べ、結石を確実に砕ける。砕いた後は専用の器具でかけらを取り出す。

この治療では麻酔や2~3泊程度の入院が必要で、内視鏡などを挿入する際に尿路が傷付く恐れもゼロではない。ただ、国際医療福祉大学三田病院の荒川孝・尿路結石破砕治療センター長は「衝撃波治療を1回受けて結石が半分も砕けないようなら、内視鏡治療に切り替えた方がいい」と話す。衝撃波で腎機能が低下する危険性が高まるからだ。

内視鏡治療を取り入れる医療機関は増えているが、衝撃波だけを扱う泌尿器科もまだ多いという。「治療法を切り替えやすいように、両方の治療ができる医療機関にかかるのが理想だ」(荒川センター長)。また、発見が遅れて結石が3~4センチメートルまで成長してしまったら、腎臓に穴を開けて除去する手術も選択肢に入る。どの治療法を選ぶかは医師と十分相談しよう。