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高級財布が5割安 円高メリット、海外ネット通販で満喫

2012/7/20 日本経済新聞 夕刊

1ドル=80円前後の円高基調が定着してきた。小売店の円高還元セールは下火になる一方で、インターネットのサイトを利用して円高メリットを享受する個人が増えている。欧米のブランド品や高級家具などを為替相場に応じて購入できるのが特徴。自分の目的にあわせて賢く使いこなせれば、ちょっとしたお得感を味わえる。

円高を追い風に、楽天などの大手ネット会社も、海外から個人で輸入できるサイトを強化している

「お店で買うより、3割ぐらい安かったから、思わず買っちゃった」。6月下旬、都内で働く20代の女性会社員はエニグモ(東京・港)が運営する「バイマ」を通じ、イタリアの高級ブランドの財布を購入した。このサイトは海外約70カ国にいる日本人バイヤーが直接、現地で買いつけた商品に手数料を上乗せして販売している。

■日本語サイト開く海外業者も

例えばイタリアの高級ブランドの財布は通常、日本の店頭で購入するより最大5割ほど安くなるという。2012年1月期の取扱高は前期比で53%増えた。「利用するのは20~30代が中心で、高級ブランドの人気が高い」(エニグモ)。今年4月時点の会員数は約90万人になった。

海外のアパレル商品を対象にした同様のサイト「waja(ワジャ)」も若い女性を中心に人気だ。海外のバイヤーが日本でまだ発売していない商品などを仕入れ、販売している。「バイヤーが商品を仕入れる時点で、価格の1割ほどの円高メリットが出ている」。7月の売り上げは前年比約5割増のペースで伸びているという。

海外の通販サイトが日本語サイトを開設する例も出始め、個人が直接アクセスしやすくなってきた。自転車などのアウトドア商品を扱うイギリスの通販サイト「wiggle」はサイト内のほとんどが、日本語で閲覧できる。購入時に通貨を選択できるため、円高の時に円を利用して割安でモノを買える。

円高が定着してきたものの、昨年11月の消費者庁のアンケートでは円高メリットを感じると答えた人は4割のみ。一時、大手スーパーを中心に輸入食品の円高還元セールが増えたが、「来店客の反応は通常のセールとあまりかわらなくなっており、今はかなり減少している」(都内の大手スーパー)という。

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