■持ち物に包帯を

その後、包帯をややきつめに巻いて患部を軽く圧迫し、腫れや内出血を抑える。駿河台日本大学病院の洞口敬医師は「1人は包帯を持っていくべきだ」と話す。枝や段ボールなど患部を固定できるものがあれば、添え木になる。強い痛みや内出血があれば骨折しているかもしれない。

転んで頭や胸、腹部や腰を強く打ち、数時間後に頭痛や吐き気が出たり、意識がもうろうとしたりする場合もあるる。体を打った後はしばらく安静にする。様子がおかしいようなら、助けを呼ぶか、病院に連れて行く。

山では虫刺されも要注意だ。虫よけスプレーを使い、長袖の服や長ズボンを着て肌の露出を減らす。アブやブヨに刺されて腫れることもあるため、炎症を抑えるステロイド軟こうを持ち歩こう。

針の抜き方も注意

ハチに刺されたときも対応は同じだが、針が残っている場合はつまんで取らず、爪ではじき飛ばす。平石特別外来の平石院長は「指でつまむと針にある毒の袋から毒液が注入される」と指摘する。

やぶの中を歩く場合は長袖、長ズボンを着用したり、岩場や浜を歩く際はウオーターシューズと呼ばれる靴を履いたりすれば、切り傷と擦り傷をある程度は防げる。

けがをしたら、傷口を流水で洗って止血する。清潔なガーゼやティッシュを当てて5分以上押さえる。出血が多ければ傷口より心臓に近い部位を押さえたり縛ったりするのも有効だ。傷口から外側に向かって消毒薬を吹きかけ、最後にばんそうこうを貼るか、ガーゼを当てて包帯で巻く。

バーベキューや花火でやけどをしたら「すぐに患部を冷やす」(洞口医師)。きれいな川の水や水道水などにつける。ぬれタオルを押し当てる方法もある。水ぶくれができても破らない。子どもは重傷になりやすいため、冷やしながら病院へ連れて行こう。

海や山へ行く前日には十分に睡眠をとって体調を整えておく。これもトラブルを防ぐ有効な手段だ。

(草塩拓郎)

ひとくちガイド
《ホームページ》
◆アウトドアのけがへの対処法をまとめた「遊ぼんNET」(http://www.asobon.net/index.html)
《本》
◆こむらがえりや打撲、捻挫など、日常的なけがや病気への対処法を幅広く知るには
 「医者以前の健康の常識」(平石貴久、講談社)

[日本経済新聞朝刊2012年7月15日付]

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