広島・竹原 魚飯 風情ある町、もてなしの味

休暇村大久野島の温泉

満腹したところで、忠海の桟橋から休暇村のある大久野島への連絡船に乗る。島へ上がると、このところ急速に増えているという野生化したウサギ君がわっと集まってくる。大久野島は、昔、毒ガス製造の島として秘密のベールに隠されていたが、今はきれいに整備されて、瀬戸内の温泉リゾートに生まれ変わっている。

横に長い建物の両端に設けられたせと温泉の「大沓(くつ)の湯」「小沓の湯」で温まったあと、好きなものを好きなだけいただけるバイキングで夕食をとった。

翌朝は、毒ガス資料館を見学したあと、島の各所に残る毒ガスの貯蔵所跡などの遺構をめぐった。梅雨が明けると海水浴客でにぎわいをみせる島である。

(旅行作家 野口 冬人)

交通 竹原の古い町並みへはJR呉線竹原駅下車、徒歩約15分。町並み歩きは約1時間。大久野島へは忠海駅下車、近くの忠海港から船で約12分
温泉 大久野島(せと温泉)は単純弱放射能冷鉱泉。日帰り入浴もできる
問い合わせ 竹原市観光協会(電話0846・22・4331)。味いろいろますや(電話0846・22・8623、たけはら魚飯1260円・要予約)。休暇村大久野島(電話0846・26・0321、1泊2食9950円から)

[日経プラスワン2012年7月14日付]