暑くなってくると、気になるのが職場のクールビズ。節電でエアコンの設定温度を高めにしている職場も多いだろう。どの程度の軽装まで許されるのか、取引先に不快な思いはさせないか、迷いは多い。マナーを守り、クールビズを楽しむにはどんな点に気をつければいいのか、専門家に聞いた。
「自分が涼しく過ごせる服装がクールビズと誤解されがちだが、相手に不快感を与えないことが大前提です」。一般社団法人日本メンズファッション協会(東京都渋谷区)広報部長の川崎和則さんはこう話す。
職場によってはポロシャツやアロハシャツ、チノパンも認めているが、違和感を覚える相手もいるだろう。
特定非営利活動法人(NPO法人)日本サービスマナー協会(東京都中央区)ゼネラルマネージャー講師の三上七恵さんは「周りから浮いていると感じると、落ち着いて仕事ができないのでは。着ていいものかどうか、不安に感じるような服装は避けたほうがいい」と指摘する。
最近は通気性の高いシャツやスーツが市販されている。うまく使いこなし、マナーを踏まえてクールビズを楽しみたい。相手から見ても涼しげで清潔感のあるファッションを心掛けるには、どんな点に注意すればいいのだろう。