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健康づくり

和太鼓たたく健康法 脳にもリラックス効果

2012/7/10 日本経済新聞 朝刊

和太鼓を打つ健康法が注目を集めている。両手でバチをさばく所作が適度な運動になり、皆でリズムを合わせて演奏する爽快感が魅力のようだ。物珍しさから話題を呼んでいる面はあるものの、都市部の和太鼓教室は人気を博している。様々な効用があると強調されるが、科学的な検証はこれからだ。
和太鼓を打って心身ともにリフレッシュ(京都の太鼓センターの教室風景)

ドンドコドン、ドンドコドン――。重厚な低音がおなかに響き、軽快なリズムが心地よい。ここは和太鼓教室を運営する太鼓センター(京都市)の本社にある「TAIKO―LAB」。2重の扉で隔てた防音室内に5人の女性受講者が、講師の掛け声に合わせてバチを振るう。20~30分も演奏すると、額に汗がにじんでくる。

「シニア中級」のこの教室は、1回90分。今年のコースでは、福井県に伝わる「三つ打ち」をヒントにした題目を習っている。月4回の受講料は1万2000円。仲間ができて一緒に楽しめるようになると、多くの人が2~3年と継続する。10年以上続く人も珍しくないという。

太鼓センターは2004年、京都の専用スタジオで和太鼓教室を始めて以来、大阪市、東京の浅草と青山の計4カ所に直営のTAIKO―LABを開設した。全受講者数は4000人にのぼる。約8割を女性が占め、年代別では小学生から70歳代までと幅広く、中心は24%を占める30歳代、20%の40歳代、19%の50歳代になる。

■ストレス発散

受講を続ける多くの人は「たたく動作がストレス発散になる」と好きになった。姿勢を正し、打ち続けると結構な運動になる。腕だけでなく足腰の鍛錬につながり、和の装いをまとうフィットネスクラブのような感覚だ。

同社の東宗謙社長は「音楽とスポーツ、パフォーマンスの3つの要素が詰まっている」と、和太鼓演奏の特色を解説する。一般に譜面は使わないので、初心者でも始めやすい。打ち方や音色、リズムは様々で、表現力を高めていく奥深さもある。

日ごろ出せない大きな音を、皆で合わせて奏でる。間を感じ取り、気合を入れてバチを下ろす。太鼓センターでは半年に1回、習った題目を舞台で発表する機会を設ける。演奏を終えたときの達成感が、また教室に向かわせる。

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