熊本・山鹿温泉 馬肉 今も息づく、街道の繁栄

彩座のごろ馬カレー

熊本の名産といえば馬肉。それを使ったカレーがひそかなブームと聞き、山鹿温泉(山鹿市)へ向かった。

山鹿温泉は、熊本と小倉をつなぎ参勤交代に使われた豊前街道沿いにある。湯が湧く宿場町として栄えてきた。

早速、昼食にカレーをいただくことにする。「彩座」のごろ馬カレー(790円)。肉を一切れスプーンに入れてほお張ると、口の中がもごもごしてしまうほどの大きさ。トロリとするコラーゲンも入っている。馬肉はアキレスけんの部分を使い、野菜を細かく刻み煮込んであるため、辛いが甘い香りがする。

馬カレーは2005年から温泉名物にと作られ、現在は4つの飲食店で食べることができる。地元の人たちにも愛される名産に育ってきた。

堂々とした八千代座の内部

昼食を終えて街へ出る。江戸時代から栄えてきた共同浴場のさくら湯は建て替え中だったが、堂々たる構えはオープンが楽しみ。豊前街道を歩き始めると、しゃれた古い建物の山鹿灯籠(とうろう)民芸館があった。お盆には灯籠を頭につけた1000人の女性たちが優雅に踊る「灯籠まつり」もある。「重そうに見えますが、すべて和紙で作っており卵2つ分の重さです」と教えてもらった。

さらに街道をゆくと八千代座に出た。芝居小屋である。栄華を極めた街道沿いの商家の旦那衆の楽しみに、そして商い相手の接待にと作られたもの。築102年の八千代座はいまも芝居小屋として使用され、空いている日は見学ができる。