今年の夏こそ「背中美人」目指したい

薄着の季節。肩甲骨が隠れて丸まった背中は実年齢より老けて見える。カギは身体の胴体部分に当たる体幹の筋肉を鍛えること。背中の両側に天使の羽根のように肩甲骨が浮かび、なめらかに動けば、若々しい「背中美人」への道が開ける。

筋肉意識して運動しよう

「まず、土台として姿勢を良くすることが必要」と話すのは、運動生理学が専門の東京大学の石井直方教授。自然と猫背になってしまうのは、間違った筋肉の動きが影響している。

解消するには「背中から腰までの体幹の筋肉の再教育が有効」(石井教授)だ。体幹の筋肉を鍛えれば、柔軟に動けて、美しく正しい姿勢を保てるようになり、腰を痛めることも少なくなるという。

鍛えたいのは、まず肩甲骨周辺にあり、腕を使ったり、肩を上げたりするときに動く筋肉。また肩から首、背中にかけて広がる僧帽筋を鍛えると、首から肩までのラインをすっきり見せられるだけでなく、肩こりの解消や予防につながる。

背骨の両側に縦に伸びて、背骨を支えている筋肉も大事。姿勢を維持する役割がある。「体幹の動きに密接に関係しているのでうまく使えるようにしたい」(石井教授)。さらに、背骨の両側から背中の左右に広がっている広背筋は、腰がくびれた逆三角形の体形を目指す人は特に鍛えたい筋肉だ。

少しずつ余分な脂肪が落ちる

石井教授が勧めるエクササイズは表の3つだ。Aは主に肩甲骨周辺の筋肉と広背筋を動かすエクササイズ。特に2のとき、肩甲骨周辺の筋肉を意識してぐっと上げる。骨盤の位置を固定し、顔はそれぞれ胸をひねった方向に向けるとスムーズに動ける。左右5回ずつを2、3セット。1日1回行うのがよい。

Bは主に背骨を支える筋肉と肩甲骨周辺の筋肉を動かす。ヨガの「ネコのポーズ」に似ている。背骨を支える筋肉が、しっかり曲がったり伸びたりしていることを意識しよう。1のときは肩甲骨を前に押し出すような気持ちで。5回1セットを朝晩するのがいい。

Cは背骨を支える筋肉に加えて、脇腹にある腹横筋も動かすので、胴回りを引き締めるのに有効。左右5回ずつを2、3セット。1日1回が目安だ。いずれの動きも「ストレッチの要素もあるので、夜寝る前や朝起きたときでもいい」(石井教授)という。

これらのエクササイズですぐに背中の脂肪を燃焼できるわけではない。ただ「鍛えることで筋肉が増えて、長い目で見れば少しずつ余分な脂肪が落ちてくる」(石井教授)。夏に備えて今から着手したい。

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