貸会議室、なぜ増える? 空き室活用、手軽に開業エコノ探偵団

<オフィス街の源流は? 大規模払い下げからビル群に>

高層ビルが立ち並び、様々な企業が集積するオフィス街。その風景が生まれた源流を探ると、大規模な用地払い下げにたどり着く。

1923年2月に完成した丸ノ内ビルヂング(丸ビル)

東京・丸の内は、1890年に三菱財閥の2代目である岩崎弥之助が、政府から陸軍用地など約35万平方メートルを買い取ったことが始まりだ。三菱は欧米諸国に匹敵するビジネス街を作ろうと、英国の建築家が設計した赤レンガ造りの街並みなどを整備。その後も米国式のビルを相次いで建て、一大オフィス街へと発展させていった。

関西を代表する大阪・中之島も、江戸時代に蔵屋敷が立ち並んでいた用地が払い下げられたことが発展の元となっている。都心部にある程度まとまった用地が確保できたことが、大規模開発を可能にした。戦後に副都心として発展した東京・新宿も、淀橋浄水場の跡地が高層ビル群に変貌している。

昨年の東日本大震災直後には、電力不足などへの懸念から、西日本に拠点を移す動きが一時広がり、空室率が変動した。「リスクに備え事業拠点を分散させる意識は高まっている」(日本リージャスの呉偉会長)。立地以外に耐震性や電力供給能力などインフラ面も重要な評価点となっている。

(畠山周平)