野外で危険な生物に出くわすこともある。例えば、子どもが被害に遭いやすいのがマムシやヤマカガシなど毒ヘビだ。

早い治療で重症化防げる

正確な統計はないが、年間、3千人ほどが治療を受けていると推測される。日本蛇族学術研究所の堺淳主任研究員は「マムシは、河川敷、沢、水田などでよく見られる。出くわしても襲ってくることはまれだが、子どもが水辺の草むらや落ち葉のたまった場所に手を入れてかまれるケースも多い」と説明する。

一瞬なので、何にかまれたか分からないことも多い。堺主任研究員は「マムシであっても数時間内に治療を開始すれば重症化を防げる。野外で何かにかまれたときは、落ち着いて救急車などを呼び、経験豊富な医療機関で治療を受けるといい」と指摘する。

昆虫ではハチとガ(蛾)の仲間に注意だ。

獨協医科大学熱帯病寄生虫病室の桐木雅史准教授は「ガの幼虫である毛虫には毒針を持つものがあるので素手で触らないこと」と注意を促す。

毒針はこすらないで

チャドクガなどの毒ガの幼虫や成虫は、体表に長さ0.1ミリほどの毒針毛が無数にある。ガのいる樹木を強くゆらすと、毒針毛が粉のように降ってくることもある。

桐木准教授は「手でこすると逆に針を差し込むことになり、強いかゆみをもたらす。あわてずに水で流したり、セロハンテープなどでそっとはぎ取ったりするといい」とアドバイスする。

衣服についた毒針毛は取り除きにくいが、50度程度の湯で洗濯したり、アイロンのスチームをかけたりすると効果的だ。