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虫やヘビ キャンプやハイキングでの注意点

2012/5/31 日本経済新聞 プラスワン

ハイキング、マウンテンバイク、キャンプなど、家族でアウトドアレジャーを楽しむ季節になった。心得ておきたいのは、自然の中は都市部などと違って、ダニや昆虫、ヘビなどにより被害を受ける可能性があるということだ。予防のための注意事項や対処法などについて専門家の話を聞いた。

■ツツガムシ病、毎年数人の死亡例も

現在の日本では「風土病」という言葉が聞かれなくなったが、近年、厚生労働省や地方自治体は、野外でダニなどを媒介して感染するいくつかの風土病に対する注意を呼びかけている。

ツツガムシ病は、リケッチアという病原体が原因の病気で、ダニの仲間であるツツガムシの幼虫に刺されることによって感染する。感染後、5日から14日後に39度以上の高熱が出て、ダニにかまれた跡(刺し口)が赤くかさぶた状に腫れ、全身に発疹が広がる。

かつては山形県、秋田県、新潟県の一部の河川敷で見られる風土病だったが、戦後、新しいタイプの病原体が広まり東日本を中心に全国で発生するようになった。

1999年に感染症法が施行されてからの患者数は、毎年500人前後で推移し、毎年数人の死亡例も報告されている。

また、関東以西の地域で年に100人前後の患者が報告されているのは、やはりリケッチアが病原体で、こちらはマダニが媒介する日本紅斑熱だ。ツツガムシ病より重症化しやすいと考えられている。

■草むらでは長そで、長ズボンが基本

獨協医科大学熱帯病寄生虫病室の千種雄一教授は「これらの病気は、リケッチアに有効なテトラサイクリン系抗菌薬を用いれば回復する。重症化を防ぐために重要なのは、熱や発疹が出たときに早期に受診すること。医師にアウトドア活動の内容などを正確に伝えることが大切だ」と話す。

感染を防ぐには、まず草むらで遊ぶときは長そで、長ズボンが基本。そして肌の露出部などにダニよけ効果のある防虫スプレーをするといい。また草むらに上着やタオルを放置すると、繊維の間にダニは好んで入り込む。持ち物は、テーブルなどの上に置きたい。

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