震災時こそ「お薬手帳」が活躍電子版も登場、より便利に

風邪薬や胃薬、痛み止めなど薬に頼る場面は多い。ただ種類が多いと服用時の注意点などを覚えるのは一苦労。そんな時、調剤薬局で処方薬を買うともらえる「お薬手帳」が役立つ。災害などいざというときに身を守るためにも上手に活用しよう。

お薬手帳は処方された薬の名前や飲む量、回数、タイミング、注意点などを記録する手帳。複数の病院から同じ薬を処方されて飲み過ぎたり、他の薬との飲み合わせで体調が悪化したりするのを未然に防ぐ。

大震災で手帳の重要性を再認識

日本薬剤師会によると、1990年代半ばごろから一部の大学病院や薬局などがこの取り組みに力を入れ始め、2000年に医療保険の対象になったことで普及に弾みがついたという。

その有効性が再認識されたのが東日本大震災。震災直後には被災者が自分の使っていた薬の名前を思い出せないケースも目立った。救援にあたった薬剤師は糖尿病など慢性疾患を抱えた被災者らに聞き取り調査し、パッケージ写真などから使っていた薬を特定。お薬手帳をつくって渡す活動に力を入れた。

手帳を持つ被災者は避難先を転々としても適切な薬の処方が受けられ、診察時も「簡易カルテ」として役立ったという。

最近は災害手帳兼用、子ども向けなど様々なデザインも登場している。

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