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家庭で水の宅配 賢く選ぶコツと注意点

2012/5/23 日本経済新聞 プラスワン

 家庭に給水・給湯用のサーバーを置く形の水の宅配サービスに注目が集まっている。重たい水を自分で買ってくる手間が省けて、価格もそれほど高くないのが人気の理由だ。サーバーのレンタル料や水の料金、配達方法など利用する上で押さえておきたいポイントをまとめた。

■サーバーはレンタルが主流

家庭にサーバーを設置する形の宅配水サービスが伸びている

 「便利で安全な水が飲める。値段もそれほど高くない」。東京都武蔵野市で幼児2人の子育てをするAさん(36)は2011年夏から水の宅配サービスを利用している。

 常に12リットル入りのボトルを3本程度ストックできるように注文し、家族4人で毎月3本~4本分を消費する。子育て仲間でも導入する人が増えているという。

 日本宅配水協会(東京都新宿区)の集計では宅配サービスの利用者数は右肩上がり。特に昨年3月の東日本大震災後、しばらくは「申し込みが殺到し供給が追いつかなかった」と事務局の芹沢卓道さんは話す。11年は利用者が25%増え、今年は16%増の見通しだ。

 かつてはオフィス用という印象が強かったが、現在は7割が一般家庭で使われており「ごく普通の家庭に浸透してきた」(芹沢さん)。Aさんの場合、1カ月の費用は水4本分でサーバーの電気代をあわせて7000円程度。1リットル当たり150円弱の計算となる。

 飲料水を買うことが当たり前という世代が親になり、自分でペットボトルの水を買って帰るより便利、と利用しているようだ。

 水の種類は様々だ。水の宅配サービス大手であるナックやアクアクララ(東京都港区)は、逆浸透膜を使ったろ過システムで不純物を除去してミネラル分を添加する。サントリーなどが展開するのは天然水だ。12リットル入りのボトルが多く、1本当たり1000円弱から2000円程度だ。配送料は無料にしているところが多い。

 サーバーは以前は買い取り式が多かったが今はレンタルが主流。80度前後の温水と5度前後の冷水が出るようになっているものが多い。3月に新しいサーバー型の水宅配を始めたサントリーの場合、5段階の温度調節ができる。

 これからの暑い季節。水を冷蔵庫で冷やそうとすると庫内で場所を取るが、サーバーなら手軽だ。温かいコーヒーやお茶を飲むときもすぐに使える。

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