電子マネー、使いすぎを防ぐ4つのポイント

すっかり日常生活に浸透した前払い(プリペイド)式電子マネー。1人で複数使っている人もいるだろう。一定の残高を割ると、自動的にお金が補充されるオートチャージができる電子マネーも増え、利便性も増している。だが便利に使える分、使いすぎる危険も高まる。

2011年、日本銀行がまとめたリポートによると、同年6月時点での主な前払い式電子マネー8種の発行枚数は約1億5852万枚。電子マネーが使える端末は96万台で「2011年度中には100万台を超える」と予測した。

1件あたりの決済金額も900円前後(乗車関連除く)と千円に近づいている。

「数年前、高齢者向けの講演会で電子マネーを持っているかとたずねると、手をあげるのは数人だったが、今は9割以上の手があがる」というのは、消費生活評論家の岩田昭男さん。レジで後ろの人を待たせないように、などの理由で使い始める人も多いという。

利便性も増している。自動販売機やコンビニで使えるのはあたりまえ。最近はオートチャージに対応した電子マネーも増えてきた。クレジットカードと連携することで残高が少なくなると補充される。

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だが、便利になった半面、金銭管理が苦手な人はつい使いすぎてしまう可能性も増えてきた。

「オートチャージは便利だからこそ、自分にあった設定を見つけることが重要」と岩田さん。残高とチャージ金額は自分で設定できる。例えばPASMO(パスモ)の場合、最初は残高が2千円以下になったとき3千円チャージするようになっているが、この設定は千円から1万円のあいだで千円単位で変更できる。自分に合った設定が重要だ。

買い物でポイントがたまることを魅力として打ち出す電子マネーも多いが、ファイナンシャルプランナーの花輪陽子さんは「カードの請求書を見て金額の大きさに驚いたことがある人は、ポイントより金銭管理を優先したほうがいい」とアドバイスする。ポイントが1%の場合、千ポイントためるには10万円の買い物が必要になる。それよりも使いすぎをなくしたほうが得になるという考え方だ。

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