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スマホ利用、疲れ目防ぐ3つのポイント

2012/5/3 日本経済新聞 プラスワン

急激な勢いで普及しているスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)。移動中などすき間時間に情報を収集・発信でき、ゲームなども楽しめる便利なツールだが、気付かないうちに目に負担がかかっている。利用する「時間」「環境」「目との距離」の3つのポイントを中心に、専門家に注意点を聞いた。

調査会社のGfKジャパン(東京都中野区)によると、2011年のスマホの販売台数は前年比2.4倍の1641万台。携帯全体の販売台数の44%を占める。12年1~2月期では、スマホの割合が60%弱と半数を超えた。

■購入理由トップは「PCサイト閲覧」

スマホの普及は、携帯の使い方も変えた。調査会社マクロミルが11年8月に行った調査では、スマホの購入理由で「PCサイトを閲覧できる」が最も多かった。「大人が知らない携帯サイトの世界」(マイナビ)の著者、佐野正弘さんは「従来、携帯でインターネットを積極的に利用していたのは学生と、主婦など女性が中心だったが、スマホの普及でモバイル機器でのネット利用が一般に広まった」と解説する。

こうしたスマホ利用が目への負担を増やしているという指摘がある。「スマホは移動時などにパソコンの代わりとしてネットを利用できる。結果的に画面を見る時間が長くなった」と慶応義塾大学医学部の坪田一男教授は分析する。広告会社ディーツーコミュニケーションズ(東京都港区)の12年2月の調査では、携帯利用者が携帯でネットを利用する時間は24分。スマホ利用者がスマホでネットとアプリを利用する時間は合計116分で、5倍近く見ている計算になる。「スマホ画面は印刷物などより解像度が低く、目への負担が大きい」(坪田さん)

移動中や空き時間など、小刻みな使用が中心のスマホは、パソコンに比べて利用時間が把握しづらい。「1日にどのくらいスマホを見ているか、意識して時間を計測してみては」と坪田さんはアドバイスする。

■画面の明るさ自動調節機能使おう

「外出先で見る」というスマホならではの使用法も、目への負担を増やしている。スマホの画面は自ら発光するので、周囲が暗い環境下で強い光を直接目に入れることになり、目への負担が増す危険がある。スマホには周囲の明るさに合わせて画面の明るさを自動で調節する機能がついているものがあるので常にそれをオンにする。さらに明るすぎると感じた場合は小まめに調整しよう。

歩きながらの閲覧も目には負担。「細かく動いている文字を読もうとすると凝視することになって瞬きの回数が減り、ドライアイにつながる」と坪田さんは指摘する。そもそも歩行時の使用は通行の妨げになるなど危険。避けるべきだ。

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