人に差をつける「メモ術」とは

せっかく書いたメモがどこにあるかわからなくなったり、記録内容が意味不明だったり――。こんな経験はないだろうか。「書いただけで終わり」ではなく、後で役立つメモを取るには、どうすればいいのだろう。大量の情報を整理し、発見力や考える力を生む「達人のメモ術」を探った。

箇条書きよりも簡単な文章で

「メモを生かす鉄則は2つ。『すぐ書きとめる』『定期的に読み返す』だ」。こう話すのは、ノートについての書籍を数多く制作するダイヤモンド社の編集者、市川有人さん。メモは食材のようなもの。新鮮なうちに記録し、読み直してこそ活用につながる。

「箇条書きが便利だが、キーワードだけだと後でわかりにくいので、簡単な文章にする。大見出し、中見出し、小見出しと、重みづけをしながら内容をまとめると、より整理されたメモになる。難しければテーマを書き、関連する文章に矢印を付けてもいい」

内容別に色分けするのもおすすめだ。重要事項は赤、やるべきことは青など。さらにメモの中にアイコンを書き加えると、大事な箇所が目立ちやすい。アイデアは「電球」、誰かにメールすべき情報は「封筒」マークなどだ。

必要な情報を素早く見つけられるよう、インデックスをつけることも大切だ。テーマや分野ごとにページの端に印を付ける。紙の付箋は傷むので、ページの端にマスキングテープを貼ったりカラー蛍光ペンで塗ったりするといい。

応用範囲が広い「3本線ノート」とは

誰でも簡単に実践でき、応用範囲が広いのが「3本線ノート」。「3本線ノート術」の著者でアビット進学指導会(埼玉県戸田市)学院長の橋本和彦さんが提唱している。

やり方は簡単だ。B5サイズノートの見開きページに、図のような縦横の3本線を引く。左ページは事実を書く欄。右ページの左半分は感想や意見を記入し、右半分はわかったこと、やるべきことなどを書き込む。

たとえば上司から「会議の資料をコピーして」と頼まれたとする。まずノートの左ページに指示内容をメモ。右ページの左半分には疑問点を書く。わかったことや手順を右半分に記入すれば、スムーズにもれなく仕事ができる。

「ToDoリスト」なども同様に作成するとわかりやすい。左ページにやるべき仕事を書き、終われば印をつける。右ページの左半分に結果を、右半分に気づいたことを書き出す。「自分でPDCAサイクル(計画・実行・評価・改善の流れ)を回せるのが利点」(橋本さん)

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