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貧乏ゆすり、実は健康にプラス エコノミークラス症候群予防にも

2012/4/10 日本経済新聞 朝刊

長く椅子に座っていると、つい無意識のうちにやってしまう「貧乏ゆすり」。行儀が悪いと、親や他人から注意されるクセだが、メリットも多いことがわかってきた。女性に多い手足の冷えやむくみの解消に役立つほか、関節が痛んで介護が必要になることも多い股関節症の治療に活用している病院もある。専門家が「意識してやるように」と薦める貧乏ゆすりの“効能”とは。

■生まれたときから備わっているクセ

「会議のときに隣でやられるとイライラして気が散る」――。貧乏ゆすりは周囲から評判の悪いクセだが、医師たちの見方は違う。「健康面ではよいことが多い」。脳神経の働きと貧乏ゆすりを調べた国立長寿医療研究センターの中村昭範・脳機能診断研究室長はこう言い切る。

貧乏ゆすりは何かに集中したりイライラしたりすると、足の動きをとめている大脳の働きが抑えられるため表れる。日本人だけではなくあらゆる人種に見られるクセで、生まれたときから備わっているという。

冷え・むくみ解消

その効能としてまず挙げられるのが、手足の冷えの改善だ。中村室長は20~40歳代の女性4人に貧乏ゆすりをしてもらい、ふくらはぎをサーモグラフィーという温度観測装置で観察した。その結果、皮膚の温度が5分後に平均で約2度上昇した。最も上がった人は3.3度もあった。中村室長は「運動の代わりとはならないが、対策にはなる」と話す。

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