朝の顔のむくみ 「静脈マッサージ」で解消

目がはれぼったくて、ほおやあごがふっくら……。朝、鏡を見て顔がむくんでいると不快な気持ちになる人もいるだろう。顔の血行をよくし、むくみを改善するために、医師が考案した静脈のマッサージが注目されている。ただ、顔のむくみは病気を知らせるサインでもある。専門医らに見分け方などを聞いた。

むくみは皮膚の下の細胞の間に余分な水分がたまっている状態だ。就寝中は姿勢が水平で体内の水分が移動するため、朝は顔にむくみが出やすい。特にまぶたは皮膚が薄く、強く出る。従来の美容マッサージは、むくみの原因の老廃物や余分な水分を排出するのは主にリンパ管として、リンパマッサージを推奨してきた。

静脈の血流促す

これに対し、津田クリニック(佐賀市)副院長で皮膚科専門の津田攝子医師が考案したのは静脈マッサージだ。「顔の静脈の位置を把握し、正しい方向へ血流を導くほうが効率がいい」と話す。

動脈は栄養分や酸素を運び、静脈は老廃物や余分な水分を回収している。末端では毛細血管が酸素や栄養分、水分をしみ出すように周りの組織に渡し、老廃物や余分な水分を吸収。毛細血管は少しずつ太くなり大きな静脈になる。リンパ管も余分な水分を回収するが、静脈はその約10倍に相当するという。

顔には大小の血管が網の目のように広がる。静脈の血流を促すのは筋肉のポンプ機能。一時的なむくみならまだしも、輪郭がもったりするのは加齢による筋肉の衰えもある。マッサージで毛細血管や細い静脈を押し流してポンプ機能を助け、余分な水分を回収した血液が太い静脈へとスムーズに流れるようにする。

左の表に示したように、静脈マッサージで流すポイントは顔の左右に合わせて6つある。耳の穴の前にある耳珠(じじゅ)、耳の付け根の耳垂(じすい)、顎のエラの角から約1センチ内側にある浅いくぼみのマンディブラーノッチだ。

ウェルエイジング 健康で豊かな人生のヒント