内臓脂肪ためず

慢性腎臓病を予防するための生活習慣で大切なのは、やはり内臓脂肪をためないように食生活を見直すことだ。喫煙は、血管を痛めつける大きな原因となるので禁煙を実行したい。また、運動は肥満解消にも重要だ。健康であれば、定期的な運動により体に負荷をかけることは、腎臓機能を保つことに役立つという。

そして、減塩は血圧を正常に保ち腎臓に負担をかけないために重要だ。若いうちから薄味に慣れておくなど、減塩の習慣を身につけておきたい。

伊藤教授は「腎臓病には慢性糸球体腎炎など本人に責任のない病気もあるが、慢性腎臓病は生活習慣の改善で進行を食い止めることができる。定期的に健康診断を受け、GFR値や血清クレアチニン値に異常があれば、専門医に相談してほしい」と話している。

◇            ◇

精密検査は腎臓内科で

健康診断などで慢性腎臓病が疑われた場合は、精密検査が必要となる。主な受診科は、泌尿器科ではなく腎臓内科などとなる。慢性腎臓病と診断された場合は、降圧剤などによる厳密な血圧管理を行うとともに、腎臓機能の低下によって起こる貧血、むくみ、骨粗しょう症などの治療を行う。

また、日本慢性腎臓病対策協議会などが3月8日の世界腎臓デーの前後に、全国でウオーキング大会やシンポジウムなどの慢性腎臓病啓発イベントを行う。病気に関心のある人は参加するといいだろう。

(ライター 荒川 直樹)

[日経プラスワン2012年2月25日付]

ウェルエイジング 健康で豊かな人生のヒント