2月は脳卒中に用心 健康天気予報で体調管理

天気と健康とのかかわりは深い。関節痛や乾燥肌といった症状の悪化にとどまらず、脳卒中やぜんそくのような深刻な病気を引き起こすこともある。最近はインターネットや携帯電話を通じた「健康天気予報」が充実してきた。気になる人は参考にするといいだろう。

2月のある晴れた日の午後、40代の男性Aさんは寒風が吹きすさぶなか、自宅で洗車をしていた。その最中、激しい頭痛に襲われて救急搬送された。診断はくも膜下出血。緊急手術で一命を取り留めた。これまで病気とは無縁だったAさん。なぜ、突然、発症したのだろうか。

■ネットでサービス

立川病院脳神経外科の福永篤志医長は「主な要因は血圧の上昇だろう。冬の終わりの春になりかけのころは、気温の上下で血圧の変動が大きく、その影響でくも膜下出血が起きやすい」と話す。気温以外にも、冷水に手を浸すだけで血圧が50も上がることがあり、発症の呼び水になる恐れがある。気象予報士でもある福永医長は「戸外で作業をするときには十分に防寒する必要がある」と呼びかける。

順天堂大学が入院患者を対象にした調査では、くも膜下出血の発症には明確な季節変動があり、2月と3月に多く、7月と8月に少なかった。季節変動の影響は若年者のほうが高齢者より目立った。既往歴の有無とは関係なく、前日の平均気温が低いときに発症が多くなる傾向も見られた。

テルモが2004年に一般の人を対象に実施した意識調査(回答者1168人)によると、81%が「天気の変化と体調には関係がある」と思い、73%が「体験している」と答えた。低血圧症、ぜんそく、皮膚アレルギー、頭痛、リウマチなどの患者に限れば、90%以上が体調への影響を体験していた。

■心の病気まで拡大

この結果を受け、テルモは環境コンサルティング会社のいであ(東京・世田谷)と共同で健康天気予報のサービスを始めた。ネットを通じて気象が健康や病気に与える影響の週間予報を提供している。2月だと関節痛、花粉、血圧、乾燥肌の4項目を挙げ、症状が悪化する可能性をイラストと文字で示す。

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