古新聞の徹底活用術 窓拭きから野菜保存まで

新聞を何紙もとっているせいか、読み終えた新聞紙がすぐにたまる。とっておきの記事は切り抜いておくが、たいていはリサイクルなどに出す。せっかく自分で携わっている新聞を、もっと活用できないか。掃除や食品の保存など、暮らしに生かす方法を試してみた。

一人暮らしの記者(31)は普段あまり料理をしない。たまにやる気になると食材を買いすぎて、使い切れずに余る。自宅の小さな冷蔵庫に野菜室はなく、そのまま台所に放置してダメにしてしまう。残り野菜を新聞紙で包んでおけば、鮮度を保てるのではないか。

8種類の野菜・果物の保存を試してみることにした。葉物野菜のレタスやチンゲンサイから、根菜のゴボウやジャガイモ、果物のバナナまで、新聞紙でぐるぐると包む。比べる対象は何もせずに放置するもの、ラップに包むもの。どれほど状態の違いが出るか、10日間ほど観察してみた。

健闘したのが、ダイコンとバナナ。ダイコンは何もせず放っておくと水分がなくなって徐々に細くなっていったが、新聞紙で包んだものは10日後、1.5倍ほどの太さを維持していた。みずみずしさはラップに負けるものの、皮を厚めにむけばシャキシャキとおいしく食べられた。

バナナは放置すると2~3日で皮に黒い斑点がでてくる。新聞紙で包むと5日後まで変色を遅らせた。ラップは10日後も変色なし。ただ、10日後に食べた味はどれも甘みがあり、おいしかった。

葉物野菜の保存には向かず

葉物野菜は新聞紙で包んでも効果なし。2日もすれば水分が飛んでしわしわになり、10日後には元のサイズの3分の1ほどに小さくなってしまった。レタスをちぎって食べてみると、ぐにょっとして、味のない漬物のような食感。水でふやかし、マヨネーズでごまかして何とか平らげた。

シイタケやゴボウ(泥無し)は4日前後でカラカラに乾き、新聞紙の努力もむなしく小さく無残な姿に。ゴボウは木の棒のように堅くて包丁で切れない。シイタケは鍋でゆでると元の歯応えが戻ったが、ゴボウはいつまでも復活しなかった。さすがに、ラップで包んだものは10日たってもほとんど変わらなかった。

ジャガイモとタマネギは3つの保存方法で違いが表れなかった。もともと日持ちする野菜のため、10日くらいでは効果が測れないのかも。ただジャガイモは芽が出て変質するため、さらに長期の場合は新聞紙で包んで光を遮る保存は効果的だという。

料理をした後、面倒くさいのが洗いものだ。特に油汚れは落ちにくく、手間も時間もかかる。そこで、先ほどまで包んでいた新聞紙をキッチンペーパー代わりに使えないかと思い、野菜いためを作った後のフライパンを拭いてみた。ある程度、汚れが取れ、その後に洗剤とスポンジで洗いやすくなった。目立つ汚れを落としておけば、水と洗剤の節約につながりそうだ。

まだまだ新聞紙はたくさんある。たくさん出た生ゴミの処理に「こいつの吸水力を生かせば、臭いを抑えられるかも」。

広げた新聞紙で野菜くずを包んでからナイロン袋に入れる。さらに牛乳パックなど生活ゴミの間にも新聞紙を挟みこんだ。それとは別に、何もせずにゴミを捨てた袋を用意して部屋に置いておいた。

5日後に袋を開けて臭いを確かめると、新聞紙を使わない袋は水分が残っていてぷーんと臭う。一方、新聞紙を入れた方の袋は顔を近づけてもあまり臭いがしない。新聞紙が水分を吸うと生ゴミが腐りにくくなり、臭いの発生を抑えたのだろう。夏にやればもっと効果が出るかもしれない。

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