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睡眠のリズム乱れたら…光で治療 体内時計を正常化

2011/12/28 日本経済新聞 朝刊

 夜更かしの生活が続いたり生活が不規則になったりすると、睡眠のリズムが乱れ、昼間に健康的な活動ができなくなる。睡眠障害と呼ばれる症状だ。子どもが睡眠障害をきっかけに不登校や引きこもりになってしまうケースもある。こうした症状を改善するため、病院や家庭で人工の強い光を規則正しく浴びる「光療法」が注目されている。

光照射装置を天井などに備えた部屋。入院患者がここで寝起きをする(神戸市西区の兵庫県立リハビリテーション中央病院)

 神戸市西区にある兵庫県立リハビリテーション中央病院。ここにある「子どもの睡眠と発達医療センター」の入院施設には、計15床の光療法に対応した病室がある。各病室の天井や壁には約7000ルクス以上のまぶしいくらいの光を出す照明装置があり、患者は毎日決まった時間に光を浴びる。

 同センターで入院を受け入れているのは原則として未成年者。外来を含めて、睡眠障害で年間約200人の患者が新たに訪れている。睡眠障害が重症化して不登校や引きこもりになった中高生らが多い。慢性疲労症候群と診断される人も多い。

 「特に子どもの場合、睡眠障害が若者の身体の様々な不調の引き金になっている。光療法などにより睡眠のリズムを回復することで、症状が改善できる」と、三池輝久センター長は説明する。

 入院患者は長い場合では2カ月程度ここで規則正しい生活をしながら、生活のリズムを回復する。センターによると、約8割の患者で改善がみられたという。

 睡眠障害に対して、光療法がどのような仕組みで効果を上げるかについては、ほぼ解明されていると専門家は指摘する。

 ヒトには体内時計と呼ばれる、日単位の体のリズムを刻む仕組みがある。その周期は本来、1日24時間より1時間長い25時間。このままだとリズムが少しずつずれてしまうが、実際には朝、目覚めとともに日光のような強い光を浴びると、この体内時計がリセットされることがわかっている。

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