変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック

昔は「酒道」というものがあり、嫁ぎ先で酒の失敗がないよう「酌の大意」を学ばせたそうです。つぐときの銚子の持ち方、杯の差し上げ方、目上の方から杯を受ける作法などです。

現代版のお酌の仕方を知っておきましょう。

とっくりやビール瓶などは、真ん中よりやや下の方を右手でしっかり持ち、左手は底に当て、お酌の状態に入ります。右手を動かすと左手が自然と滑って注ぎ口のところにきます。その左手をテコにして注ぐと上手に思った量を注ぐことができます。

左手をうまく使わずに注ぐと、ドッと杯やグラスにお酒が入って粗相のもとになりますので、両手でお酌をしましょう。最初は細く、次に太く、最後に細く注ぐようにすると上手にお酌できます。ビールは泡がよく立っておいしそうです。

受ける方は、男性は左手でいただきます。炭鉱などでノミを左手で持ち、右手でつちを使うので、飲む手が左手になったようです。男性は片手で杯を持ってよいのですが、目上の方からお酌を受けるときは右手を添えた方がよいです。

杯の場合、口が迎えに行く方が多いのですが、みっともない姿です。糸底(器の底の部分)を左手の中指と薬指の間に挟むようにして持つときれいに飲めます。女性は右手で男性のように持って左手を添えます。花嫁の三三九度の杯も口が迎えに行く方が多いのですが、このようにすると、無理なく杯を運んでくることができます。

(マナーデザイナー 岩下 宣子)

[日経プラスワン2011年12月10日付]

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedo日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック