立食パーティーの気になる立ち振る舞い
年末は何かと人と飲食をする機会が多いので、飲食のマナーについてお話しようと思います。
若い方のなかには一気飲みをして、急性アルコール中毒症や急性胃腸炎になる人もいるようです。欧米では酔って公共の場で人に迷惑をかけることは、非常に恥ずかしいこととされています。しかし、日本では飲み過ぎてフラフラとホームを歩いている人、公共の場所を汚している人を見かけます。
人に無理にアルコールを勧めたり、一気飲みをしたりするのはやめましょう。お酒を楽しみ、節度のある飲み方を皆で心がけたいものです
食については立食時のマナーに気をつけたいものです。たまに女性が我先にスイーツをとりに行く光景を見ます。気をきかせて人の分まで山盛りにしてとってくる人がいますがセンスのないことです。
主賓の方などが前に出てスピーチをしている時に料理をとりに行くことも心ないことです。礼儀とは「自分がされてうれしいことをする、自分がされて嫌なことはしない」という思いやりの気持ちの表現です。
入れ替わり立ち替わり話をする人がいる時は、食事を続けてもよいでしょうが、終わったら拍手をすることを忘れないようにしたいものです。
また、食べるスピードは、早い人は遅い人に合わせ、遅い人は早い人に合わせる気持ちで食べます。自分勝手な振る舞いは食事の場でも慎みたいものです。
(マナーデザイナー 岩下 宣子)
[日経プラスワン2011年12月3日付]