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最近のお土産、おいしくなってる? 道の駅や空港に新顔続々 エコノ探偵団

2011/11/21 日本経済新聞 プラスワン

■東京でCM

「市場は頭打ちなのに、ライバルが次々出てくる。珍しいとか、おいしいとか、特徴がなければとても生き残れないのね」。道の駅「新潟ふるさと村」(新潟市)に電話すると、この1年売店で扱った新製品は約100種類に上るとの答えだった。もちろん、人気がない商品は店頭から姿を消すという。

「旅行中に買い物をする店は商品を吟味していました」。明日香の報告に所長は納得しない様子。「北海道のお土産のテレビCMを東京で見たぞ。これも関係があるんじゃないのか」

所長が見たのは洋菓子の「ルタオ」だった。作っているのは鳥取県米子市に本社を構える土産物製造販売の最大手、寿スピリッツ。調べてみると、東京都の和洋菓子「つきじちとせ」をはじめ様々な地域の商品を企画、現地に工場を確保して生産、販売していた。

米子市にある旗艦店に出向くと、迎えてくれた松本真司さん(44)は「インターネット通販や百貨店などの催し物での販売が、かなりの部分を占めるようになってきました」と説明してくれた。「ルタオ」ブランドの場合、催し物とネット販売で売上高の半分を稼ぎ出している。首都圏の顧客も多いので、広告を出すのだそうだ。

「旅行しなくても、土産物を買うようになったんだわ」。松本さんは「全国どこからでも注文が集まるようになりました。ただ、各地の土産物が競争相手ともいえます」と続けた。しかも、口コミが広がりやすいネットでは、人気があるかどうかハッキリ分かる。地域食材をふんだんに使うなど、おいしくなるよう努力をしているという。

■商品に生かす

さらに調査を進めていくうちに、明日香はふくい南青山291(東京都港区)という店を見つけた。中に入ると、福井県の地元産品がずらり並ぶ。「県の特産品をPRするのはもちろんですが、都会の人の声を商品作りにも生かしています」と館長の井上義信さん(72)は話す。

自治体などが出店し地元産品を販売するこのような「アンテナショップ」は増えていた。地域活性化センターによると、東京都内で49店(昨年10月時点)で5年前の2倍近く。都会にいながら各地の商品を手に入れやすくなっている。

全国商工会連合会の「むらからまちから館」(東京都千代田区)のように、様々な地域の食品を扱う店さえある。「同じ種類の菓子でも売り上げが100倍ほど違うことはザラです」。同館の日高隆治さん(58)。全国の商品が比較しやすいのはネットと同じだ。

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