スマホ料金、上手に抑える

スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)を持ち、2年契約で月5000円前後の定額制パケット通信料金を選ぶ人が増えている。最近は、通信会社が高速通信の新端末を普及させようと値下げキャンペーンを行うなど、競争も激しい。お得な通信料金を選ぶコツをまとめた。

今年から大きく変わったのは、通信会社を手軽に変えられる新端末を携帯電話各社が提供し始めた点だ。この端末は内蔵の「SIMカード」と呼ぶ電話番号を記録するICカードのロックを解除できる。買い替えなくても同じ端末のまま他社の安い料金のサービスに乗り換えられ、通信費用を節約できる場合がある。

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東京都に住む会社員の吉福幸男さん(37、仮名)はその恩恵を受けた一人だ。アンドロイドというOS(基本ソフト)を使ったSIMロック解除のスマホを使っていた。安いサービスをネットで探しているうちに、イオンで売っている月額980円のネット専用SIMカードを見つけた。

通信速度は毎秒100キロビットに制限されるが、データ量が多い画像を圧縮して送る仕組みなので、ホームページや地図の利用にも使える。ネット配信の動画や音声の視聴は難しいが、吉福さんは割り切って乗り換え、通話用に端末費用が無料の携帯電話にも加入した。2年契約だった現行サービスの解約に1万円弱の違約金を払ったが、毎月の通信料を約4000円節約できるので、約3カ月で元が取れるという。

この格安サービスは、ドコモの回線を再販する日本通信が提供し、イオンが6月から販売を順次拡大している。「最近は大手通信会社の携帯電話と同じペースで売れている」(品川シーサイド店)という。

SIMロックを解除できる新端末は通信各社が徐々に取り扱いを増やしているが、KDDIの端末は方式が異なるため海外でしかほかの通信会社を使えない。

また、ソフトバンクモバイルとKDDIが販売するiPhone(アイフォーン)は、通信会社を変更できないようにSIMロックの状態になっている。ただ、海外などでSIMロックを解除したiPhoneを購入すれば、国内で日本語も使えるという。

最近は大手の通信会社が割安な料金での契約を期間限定で受け付ける例も増えている。特にNTTドコモは、FOMAよりも高速通信ができる「Xi(クロッシィ)」の加入者を増やそうと、スマホなどの定額パケット通信料を毎月1500円ほど引き下げるキャンペーンを来年4月末まで実施している。

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