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意外と知らない 薬の正しい使い方

2011/11/17 日本経済新聞 プラスワン

胃腸薬や頭痛薬から目薬、ハンドクリームまで、誰もが日々、何かと薬の世話になっている。効果を最大限に引き出すには、「我流」ではなく、正しく使用することが大切だ。無意識のうちに陥りがちな誤りを知り、薬の使い方をマスターしておこう。

秋、冬と空気が乾燥してくると気になるのが肌のかさつき。ハンドクリームが手放せない人が増えるが、「塗っているのに効かないと訴えて、来院する人も多い」と野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)の野村有子院長はいう。

なぜ、クリームを塗っても改善しないのか。野村院長がユースキン製薬と共同で使い方を調べたところ、多くの人はそもそも使う量が足りていなかった。特に保湿クリームは予防の意味もあり、たっぷり使うことが鉄則だという。

一般に人さし指の先から第1関節までをたっぷり取った分が量の目安だ。これを両手にまんべんなく塗り、症状がひどい所は重ね付けする。調査では、この量でハンドクリームを使った人は、初めは多さに戸惑いつつも3日で症状の改善を実感し、その後もこの量で使い続けた。

目薬多用は危険

ハンドクリームに限らず、塗る薬はべたつきを嫌がって少なめに使いがち。チューブ型軟こう2週間分を数カ月間も使い続ける人もいるという。軟こうは人さし指の先から第1関節まで出した量が手のひら2つ分の広さに相当する。気になるべたつきはティッシュ1枚を乗せて余分な油分を吸い取ったり、寝る前に薬を塗って綿の手袋や靴下で覆うなどの工夫をしよう。

少なめに使う人が多い薬があれば、多めになりがちな薬もある。代表的なのが目薬だ。

差したら目からあふれてしまったのでもう1滴差すという人は結構多い。でも本当は1滴で十分。みさき眼科クリニック(東京都渋谷区)の石岡みさき院長は「もともとあふれるように設計されている」と語る。

むしろちゃんと入った薬が目の表面にとどまるように、差した後は目頭を押さえて2~3分間、目を閉じることが大事だ。目頭から鼻への管を通って薬が流れてしまうのを抑えて、目の表面に薬が行き渡りやすくなる。

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