足のにおい、冬こそ用心

足のにおいを気にする人は多い。梅雨や蒸し暑い夏だけでなく、最近では冬でもブーツや保温性に優れた靴下、タイツを履く人が増え、汗やにおいを生みやすい。足のにおいの原因と対処法について専門家に聞いた。

市販の制汗剤で細菌の繁殖は防げる

「秋から冬はブーツを履く機会が増える。きちんと今から対策をとっておきたい」。広告会社に勤める都内在住の女性Sさん(38)は、10月中旬、都内の百貨店で滅菌効果をうたった靴の中敷きを購入した。夏はサンダルを履くことが多く、足のにおいはあまり気にならないが、これからの季節、ブーツを履くと、どうしても他人の目を意識してしまう。営業などで接待もあり、「靴を脱ぐ座敷タイプの店に行くのはいつも怖い」と苦笑する。

汗蒸発しにくく

Sさんのようなブーツ愛用者は、女性だけでなく男性にもいる。ブーツは気密性が高く、靴の中の温度や湿度が上昇しやすい。短時間でにおいがこもる。制汗剤などのマーケティングを手掛けるジェイアンドティプランニング(東京・渋谷)が4年前に行った実験では、ブーツを履いた直後の靴のなかの湿度が68%だったのに対し、8時間後には96%にもなった。

においを生むのはブーツだけではない。保温性に優れた靴下やタイツも要注意。気密性が高い分、通気性が悪くなり、汗が蒸発せずにこもる。特に今年の冬は節電意識の高まりやウォームビス対応で、暖かい服装を心がけなければならない。ジェイアンドティプランニングの市川純子社長は「例年にも増して足のにおいを気にする人が増えるかもしれない」とみる。

体臭や汗に詳しい五味クリニック(東京・新宿)の五味常明院長も「足のにおいの悩みで来院する人は、実は冬に多い」と話す。

そもそもどうして足はにおうのか。

表参道皮膚科(東京・渋谷)の福田ちひろ院長は「ブドウ球菌などが汗の成分と皮脂を分解する際に生じるイソ吉草酸が原因」と語る。細菌は皮膚の角質が剥がれてできる垢(あか)をえさに増える。足裏の角質は体のどの部分よりも厚く、汗で蒸れて角質がふにゃふにゃになると、細菌が増えやすい環境になり、においが発生する。

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