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くらし&ハウス
暮らしの知恵

2011/10/28

暮らしの知恵

一方、洋の難関、ミートソーススパゲティはどうか。イタリア食材専門店EATALY(東京都渋谷区)に勤める、ローマ出身のアンドレア・フランチーニさんに教わった。日本人は5分で麺を完食する人がいるが、「南イタリアではのんびり、ゆっくり、1皿15分はかけてパスタを食べます」。まずは落ち着いて食べることが、はねなしの基本という。

スパゲティは、皿の端から

和・中華の麺が真ん中から麺をたぐるのに対し、「パスタは皿の端からフォークを入れる」。かき氷のシロップを少しずつ混ぜて食べる要領で、「外側からソースを少しずつパスタに絡めながら食べるのです」。そして「麺の先をフォークできれいに巻ききること」。一口大に巻いた麺を「パクパク」と口に運ぶ。

「端から」は目からウロコ。自ら実践すると、これまでは麺が絡まって雪だるま式に大きな塊になっていたのが、するするっと3、4本の麺をスマートに巻き付けられる。

マナースクール運営のライビウム(東京都港区)の諏内えみ代表によると、和洋問わず麺の上手な食べ方は「自分の1口サイズを知ること」。店や食べる料理により麺の太さや、長さが違っても「最初は少なく麺を取ってみて、だんだん、自分の1口分に調整すればよい」(諏内さん)。はね、もう恐れないぞ。

記者のつぶやき
 麺をすする音はどのくらいが適切なのか。取材中、外国人観光客がカレーうどんを食べている姿を見かけたが、1本1本レンゲですくいながら静かに口に運んでいた。
 古奈屋の戸川里美さんに尋ねると「十代の頃は恥ずかしくて音をたてられなかったが、やはりズズズっとすすった方がおいしい」。落語家のように粋にたぐりたい。
(佐々木たくみ)

[日経プラスワン2011年10月22日付]

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