ヘルスUP

病気・医療

中高年男性、いびきに注意 「無呼吸症候群」の恐れも

2011/10/20 日本経済新聞 プラスワン

 「グーグー」と室内に響き渡る大きないびき。一緒に寝る家族は迷惑しているが、本人は自覚が無いことも多い。気持ちよく寝ているから大丈夫だと思っても、睡眠中に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」などの疾患かもしれない。症状が悪化する前に対策を練るべきだ。

 いびきは狭くなった気道の部分が呼吸によって振動することから起こる。眠ると筋肉の動きが弱まって舌などの軟らかい部分が垂れ下がる。あおむけで寝ると重力の影響を受け、さらに気道が狭くなりがち。そこに無理やり空気を通そうとすることで音が出る。

 スリープクリニック調布(東京都調布市)の睡眠の専門医である遠藤拓郎さんは「日本人はいびきをかきやすい人種」と話す。欧米人に比べて顔の凹凸が少なく、口と喉の奥までの距離が短い。もともと気道が狭い体形だという。

 そんな日本人の中でも最も危ないのが中高年の太っている男性だ。年を重ねるにつれ筋肉の力が弱くなる上、肥満で喉の奥にも脂肪がたまり空気の通り道が狭くなる。「40代以上で太っている男性は自覚が無くてもいびきを疑った方がよい」(遠藤さん)。女性は女性ホルモンの影響で筋肉が緩みにくく、いびきをかく人が少ないとされる。

鼻で呼吸の癖を

 根本的に治すにはダイエットが不可欠だが、ライフスタイルの改善など粘り強い努力が求められる。目の前のいびきをすぐに抑えられる方法はあるか。

 遠藤さんは口の上下にばんそうこうを張る方法を勧める。口を開けて寝ると舌がだらりと垂れ下がり、いびきをかきやすい。強制的にばんそうこうで口を閉じ、鼻呼吸の癖を付けることでいびきを防ぐという訳だ。ただ、鼻が詰まっている人は呼吸が苦しくなるので注意が必要。

【関連キーワード】

いびき睡眠

ヘルスUP新着記事

ALL CHANNEL