2011/10/19

「デジタルは苦手」

パソコンやスマートフォン(高機能携帯電話)などのデジタル機器が普及し、インターネット利用が「当たり前」になった今でも、高齢者を中心に「デジタル機器を持っていない・使えない」という人は多い。そうした人々の受け皿となる商品やサービスに一定の需要があることは、機能を最小限に絞った「カンタン携帯」電話が売れていることからも明らかだ。「CDは誰でも簡単に音楽を聴けるのもいいところなのね」と詩音は納得した。

「簡単に使えることは大事なんですね」。事務所で章司が報告すると所長が一言。「私も簡単に使える優秀な部下が欲しいよ」

(編集委員 宮田佳幸)

<ケイザイのりくつ> ラジオも復活、ネットが後押し

伝統的な「聴く」メディアでは、ラジオにも「復権」の兆しがある。こちらは「デジタル」時代への積極的な対応を進めることによって生き残りを図っている。

2000年以降、インターネットの普及もあって「ラジオを聴いたことがない」という若者が急増した。危機感を強めた東京と大阪の民放ラジオ局は共同で放送番組をネットに同時配信する「radiko.jp」を昨年3月から始めた。当初は首都圏と近畿圏でしか聴けなかったが、聴取可能地域は少しずつ広がり「ネットでラジオを聴く」若者も増え始めている。