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専門家に聞く 乾燥肌と上手に付き合う方法

2011/10/2 日本経済新聞 朝刊

厳しかった残暑もようやく終わり、過ごしやすい季節になった。これから冬にかけて増えるのが乾燥肌への悩みだ。ひどくなるとかゆみを伴うことも多い。入浴時に強く洗いすぎると一層かゆくなり、かきむしって重症化することも少なくない。乾燥肌と上手に付き合う方法を、専門家に聞いた。

加齢で新陳代謝鈍く

肌をしっとりと保つには、皮膚から出る脂や水分、汗腺からの汗が欠かせない。秋に入り気温や湿度が下がると脂や汗の量が減少し、皮膚の表面から出る水分も減る。さらに空気が乾くと、皮膚から奪われる水分も増え、肌が乾燥する。最近は家庭や職場でエアコンが普及し、室内の空気がとくに乾燥しやすい。冬場に電気毛布や電気カーペットを使えば皮膚から奪われる水分が増え、より肌が乾く。

東京慈恵会医科大学付属第三病院の上出良一・皮膚科診療部長は「特に高齢の男性は乾燥肌が重症化する傾向にある」と指摘する。加齢で新陳代謝が鈍くなり、皮膚の角質層の細胞が大きくなる。角質細胞の間を通る水分が皮膚の表面まで到達せず、乾燥肌の原因となる。脂質や汗、細胞内の保湿成分も減り、乾燥肌が重症化しやすくなる。こうした現象に男女差はないが、女性の場合は肌のケアに気を使う人が多く、重症化をまぬがれるケースが多いという。

軽度の乾燥肌を「乾皮症」と呼ぶ。肌の乾燥によって粉をふいた状態だ。肌が刺激に敏感になり、ハイネックのセーターを着ただけで首筋がかゆくなることもある。重症化すると、皮膚に小さな水ぶくれ状の湿疹ができる。こうなると乾燥して弱まった肌に刺激物などが吸収され、かゆみがひどくなる。悪化すると「自家感作性皮膚炎」になり、下肢を中心に全身に湿疹が広がり、強いかゆみを伴う。

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