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目に優しい照明術、ひと工夫で癒やし効果も

2011/9/22 日本経済新聞 プラスワン

今夏、節電に取り組んだのを機に家庭の照明の見直しを思い立った人も多いだろう。部屋の明かりをただ消して回るのは目に良くないが、蛍光灯などで白々と明る過ぎる照明を程よく落とすのはこころの健康にも効果的。居間、寝室、子供室など部屋によって異なる「人に良い明かり」を知り、快適な空間をつくりたい。

照明の分野で最近のキーワードとなっているのが「1室複数灯」「多灯分散」。いずれも、ひと部屋を多くの照明器具で照らす方法だ。日本の住宅に多かった「1室1灯」は天井の中央に下げた照明器具1台で部屋中を照らすが、1室複数灯では天井以外にも明かりを分散して配置。適宜、点灯・消灯してその時に適した明るさを確保する。

照明が複数だと電力消費が増すと考えがちだが、実は違う。「室内全体の明るさはこれまでより抑え、必要に応じて明かりを足していくのが多灯分散の基本的な考え方」。ビジュアル・テクノロジー研究所(東京都世田谷区)社長で金沢工業大学客員教授の金谷末子さんはこう説明する。

1畳あたり10ワット

1室1灯では1畳あたり10ワットを基準に照明器具を選ぶ。6畳なら60ワット。75~150ルクスの照度(蛍光灯の場合)を確保できるワット数から換算したもので、どんな作業にも対応できる明るさを照明1台で得る目安となる。ただ、そのせいで多少暗くてもよい作業の際も60ワットの照明を点灯し使い続けるしかない。複数灯なら室内で何をするかによって照明を組み合わせて使うため、1室1灯より省電力となることが多い。

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