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エコノ探偵団

スマホ普及で… あなたの居場所、みんなが見ている? エコノ探偵団

2011/9/20 日本経済新聞 プラスワン

「私の携帯電話を使って、私の居場所を知ろうとしている人がいるらしいんです」。近所の大学生の話に探偵の松田章司が身を乗り出した。「どういうことか調べてみましょう」。小学生の伊野辺詩音と一緒に街へ調査に出かけた。

スマホで地図を見ながら店を探す人が増えた(NTTレゾナントのサービス)

「そういえば私の携帯電話も、いまいる場所がママにわかるのよ」と詩音。2人はセコムの本社に向かった。担当者は「『ココセコム』ですね。子どもや高齢者の居場所をいつでも確認できます」と説明を始めた。

人工衛星からの電波で位置を調べる全地球測位システム(GPS)と、携帯電話の無線基地局の位置情報を組み合わせて場所を特定し、別の携帯電話やパソコンから位置を確認できる。「詩音ちゃんの居場所がいつもわかればママも安心だね」と章司は納得した。

ココセコムは2001年に始まった位置情報サービスの“老舗”。調べてみると、最近は現在地を知るだけでなく、インターネットを通じて自分の居場所を他人にも知らせるサービスが広まっているようだ。

位置情報サービスをよく利用するという横浜市在住の男性会社員(44)が見つかり、話を聞くことができた。「いつも持ち歩くスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)で自分の現在地を登録しています」

友人らと共有

男性会社員が使っているのが友人・知人と情報交換する交流サイト(SNS)米フェイスブックの日本語サービス。GPS情報などを基に現在地周辺のお店や施設の一覧を表示する。その中から居場所を登録し、住所や地図などの情報を友人らと共有する。「友人がよく行く店などがわかるし、いま友人がどこで何をしているかがわかって遊びに誘うのに便利。初めて訪れた場所で店を探すのにも使えます」という。

自分の居場所を知らせる相手は利用者が選べ、それ以外の人に情報は漏れない。フェイスブック側は位置登録した利用者の行動範囲や時間も把握でき、特定の時間帯で特定の場所にいることが多い人に限定した広告を表示することも可能だ。今年6月から位置登録した店舗で割引などを受けられるクーポンサービスも日本で始めた。クーポン提供企業は集客に利用できる。「お得なクーポンがあれば使う人も多いかもね」

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