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朝食に果物を食べよう

2011/9/7 日本経済新聞 プラスワン

栄養学の観点からは1日200グラムの果物を食べることが推奨されているが、現代人が実際に摂取しているのは半分の110グラムほど。200グラムの目安は、桃やナシ、リンゴなら1個、ブドウは1房、ミカンは2個程度。どんな果物を食べるかは好みで選べばいいが、「旬の時期に採れた果物は、各種の栄養素が豊富に含まれている」(茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科の山田康輔助教)。

夜食は肥満注意

「朝の果物は金」ということわざは、「昼は銀、夜は銅」と続くが、「これについて科学的に検証した文献はない」(山田助教)。必要な栄養素を取るという意味では、昼、夜に食べても効果は同じだという。ただし、朝や昼に比べ、夜、特に深夜にものを食べると、脂肪として蓄積されやすくなる。肥満防止の観点からは、朝のほうが適していると言えそうだ。

朝の果物には利点が多いが、特定の病気の人などには注意が必要なケースもある。腎疾患のある人は、血液中のカリウム値が高くなりすぎると体に負担がかかる恐れがあるので危険だ。糖尿病の人も、血糖値が上がりすぎないよう、食べ方について、かかりつけ医の指示を受けたほうがいいだろう。

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たんぱく質も摂取を

何をどのくらい食べるか、だけでなく、食べる時間による影響を研究する「時間栄養学」によると、「朝食には炭水化物とたんぱく質を摂取するのがいい」(香川副学長)のだという。

人の体内時計は1日約25時間の周期で働くが、朝の光や朝食を食べることで時間をリセットしている。その際、炭水化物のみの朝食やたんぱく質のみの朝食では、調整が不十分になり、炭水化物とたんぱく質をバランス良く摂取した場合には、必要な調整が行われるという。

朝食に果物を食べれば、炭水化物を取ることはできるが、たんぱく質は不足する。「果物だけでなく、卵やヨーグルト、チーズなど、良質なたんぱく質を合わせて食べたほうがいい」(香川副学長)。三大栄養素をバランス良く取るという観点からも、果物で不足する、たんぱく質や脂質との組み合わせは相性がいい。

[日経プラスワン2011年9月3日付]

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