2011/9/6

暮らしの知恵


では、適切な叱り方とはどういうものか。大切なのは感情的にならないこと。「『怒る』と『叱る』の区別がついていない人が多い。『怒る』は感情的な反応で、『叱る』は理性的な対応。感情的になるのは逆効果」

カーッとなったら、まず、フーッと息を吐いて、落ち着くこと。さらに、日ごろから部下の言動をよく観察し、良いところをリストアップしておくことを勧める。感情的になりそうになったら、それを思い浮かべるといい。

「良いところリスト」は叱る効果をより高める材料にもなる。「『叱る』だけでは、モチベーションが下がるリスクがあるので、『褒める』との合わせ技が効果的」。具体的には、3つ褒めて、1つ叱って、1つ励ます「サンドイッチ法」を勧める。これなら部下は聞く耳を持ちやすい。

船井総合研究所のコンサルタントで、「部下を叱る技術」の著書がある片山和也さんは、自身、よく部下を叱るという。「社会人の思考と学生の思考は違う。学生気分でいる部下は叱らないと分からない」と話す。

例えば、「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」をしない人。「ほうれんそう」は相手を不安にさせない気配りであり、社会人として基本。これができない「学生脳」の人は叱って言い聞かせるしかない。その際に、「嫌われたら困る」「辞められたら困る」と相手の顔色をうかがいながら叱るのは逆効果だ。本気で叱っていることを伝えなければいけない。

注目記事