ライフコラム

エコノ探偵団

男の人向け化粧品、なぜ好調?

2011/8/29 日本経済新聞 プラスワン

「最近、お父さんが自分のために化粧品を使い始めたんだよ」。近所の小学生、国本玄輝の言葉に探偵、深津明日香が反応した。「昔も流行したことがあったそうよ。なぜ、また人気を集めるようになったのかしら」。2人は調査に向かった。

ドラッグストアには様々な男性向け化粧品が並ぶ(東京都大田区のパワードラッグセガミ大森店)

まず2人が向かったのはドラッグストア「パワードラッグセガミ大森店」(東京都大田区)。店長の梁野哲平さん(30)は「今年の夏は男性向け化粧品の売れ行きがよく、売り場面積を昨年より約5割広げました」とほほ笑む。人気は汗ふきシートや制汗スプレー、肌荒れ防止のローションやクリームなど。「口紅やマスカラじゃないのね」

次に、化粧品会社を訪ねることに。資生堂の永井正太郎さん(42)は「10代の若者にサラリーマン、経営者と幅広い年代が買っています」と教えてくれた。ポーラの橋本範子さん(28)は「使うことに抵抗感のある人が減ってきました」とみている。同社が20代~60代の男性400人を調査したところ、奥さんの洗顔料や肌ローションなどを使っているという回答が3割もあったそうだ。

調査会社の矢野経済研究所(同中野区)によると、女性向け化粧品が頭打ちとなる半面、男性向けの販売額は2009年度に1000億円を突破。その後も着実に伸びているという。

「化粧品を使う男の人がまた増えたのは、なぜ?」。玄輝の疑問に謎解きをしてくれたのは化粧品会社、コーセーコスメポート(同中央区)の木野敏宏さん(32)だった。「出社前のランニングなど、仕事がある日に運動をすることが珍しくなくなったからです」

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