家族で一日楽しめる道の駅
何でもランキング
公園や温泉…工夫随所に
ドライバーがほっと一息つけるのが一般道に面した「道の駅」だ。駐車場やトイレ、レストランや物販施設を備えるほか、交通情報や周辺の観光スポットについて知ることができる。道の駅は国土交通省が1993年に登録を始め、2011年3月時点で全国に970カ所ある。
近年では創意工夫を凝らした魅力ある道の駅が増えてきた。スポーツ施設やホテル、温泉施設などを道の駅と同じか別の法人が運営していることもある。ドライブのついでに立ち寄るだけでなく、そこを目的地にした旅行も良さそうだ。専門家に家族で一日楽しめる道の駅を東日本と西日本に分けて選んでもらった。
東西とも支持を集めたポイントは、自然の中で幅広い体験ができること。東日本は1位の川場田園プラザや2位のこぶちさわなど、緑豊かな山々に囲まれた道の駅がランクイン。陶芸などの体験メニューや森林浴が楽しめる。
西日本は水辺が近い道の駅が入った。カヤックなど海のスポーツが満喫できる1位の小豆島ふるさと村、2位のしんあさひ風車村や3位の原尻の滝は湖や滝がそばにあり、涼を求めるにはよい。
電車の駅からアクセスが良い道の駅もある。最寄りの駅から徒歩で行けるのは、伊東マリンタウン(東日本5位)や浅虫温泉(同9位)、鹿島(西日本6位)。駅から比較的近くてタクシーで行きやすいのは、しょうわ(東日本6位)やあらい(同10位)、しんあさひ風車村(西日本2位)、原尻の滝(同3位)、デンパーク安城(同7位)。道路が混みやすい週末などには電車の利用も考えたい。
道の駅は数が多く、魅力があってもランキングで取り上げられなかった場所は多かった。選者からは「複数の道の駅を『ハシゴ』するのがオススメ。いくつか回るうちにお気に入りが見つかる」(守屋之克さん)、「都道府県や自治体の単位でスタンプラリーをしていることがあるので、利用してみては」(工藤信広さん)との声があった。
調査の方法 全国の道の駅の中から、東日本と西日本に分けて専門家におすすめを選んでもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)
池田隆(道の駅案内人)▽岩山須美子(月刊ドライブ情報誌「MOCO」編集部)▽工藤信広(昭文社「首都圏発 おいしい道の駅ドライブ」編集担当)▽高島敬(東京地図出版 地図編集部)▽手塚一弘(「関東・甲信越 道の駅パーフェクトガイド」筆者)▽中村善輝(九州道の駅ユーザーズクラブ事務局長)▽馬場信行(道の駅ライター)▽賦勺尚樹(伊藤忠商事 未知倶楽部)▽松井孝光(近畿「道の駅」ユーザーズくらぶ)▽守屋之克(ゼンリン「道の駅旅案内全国地図」編集長)▽よしだやすお(道の駅ブロガー)
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